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アナタも高尿酸予備軍かも!?知ってるようで知らない30歳からの尿酸学

2019.05.13

アナタも高尿酸予備軍かも!?知ってるようで知らない30歳からの尿酸学

「尿酸値が高い」「痛風が怖い」そんな言葉を聞いて、自分事と捉える人はどれぐらいいるだろうか。なかには、そんな歳じゃないからといって聞き流している人もいるだろう。

公益財団法人 痛風財団とサッポロビールが20〜60代の男女1000名に行なった「健康診断に関する意識調査」で痛風になりやすいと思う年代を質問したところ、「40代」が43%、「50代」が37.1%となり、合計で8割以上の回答結果となった。

この結果を見る限り、多くの人は、40代を過ぎてからの病気と考えているようだが、それは侮りすぎ。実はここ最近、30代の痛風患者が増えており、若年化が進んでいるという。日本能率協会総合研究所が尿酸値が気になる人の年代を調査したところ30代と40代の割合はそう大きく変わらないことがわかっている。

日本能率協会総合研究所「健康ニーズ基本調査2017」より

厚生労働省 国民生活基礎調査より

また、「厚生労働省 国民生活基礎調査」によると、1998年の日本では59万人の痛風患者数だったのに対し、2016年には110万人を突破。年々、増加している傾向にあるのだ。というわけで、知っているようで意外と知らない「尿酸」や「痛風」について、おさらいしていこう。

そもそも「尿酸」ってなんだ?

尿酸とは、プリン体という物質を体内で代謝したときにできる最終代謝産物、いわゆる老廃物で、常に一定量が体内に蓄えられている。

一方プリン体は、ビールや肉、乾物などの食品に多く含まれている成分で、体内のプリン体の量は、これら食品からの摂取が約30%、体内での生成が約70%といわれている。

一般社団法人 日本痛風・尿酸核酸学会「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」によると、食品100g中のプリン体含有量に応じて、下記の4項目に分類しており、1日の摂取量は400mg以下を推奨している。

・300mg以上=極めて多い
・200〜300mg=多い
・50〜100mg=少ない
・50mg以下=極めて少ない

そして主な食品に含まれるプリン体含有量が下記だ。

【食品中のプリン体含有量(mg/100g)】

・干し椎茸379.5
・乾燥大豆172.5
・鶏レバー312.2
・カツオ211.4
・ニボシ746.1
・ビール酵母2995.7

※そのほかの食品のプリン体含有量は、公益財団法人 痛風財団「食品中のプリン体含有量 一覧表」を参照

男女共に血中の尿酸値が7mg/dLであれば正常値になるが、それを越えると「高尿酸血症」となり「痛風」のリスクが高まるといわれている。

尿酸値はどうしてあがるのか?

前述のとおり尿酸は、食品摂取と体内生成のプリン体により合成され、一定量を体内に蓄積するよう排泄し、バランスを保っているのだが…。生活習慣の乱れや遺伝などにより、このバランスが崩れることで尿酸値が増加することがある。

しかも高尿酸血症は、「合成過剰型」「排泄低下型」、これら2つの「混合型」の3タイプに大きく分けられ、中でも日本人の痛風患者の6割が「排泄低下型」といわれている。

尿酸値が高くなると…痛風になる可能性が高くなる!?

排泄量が減少し血液中の尿酸濃度が高まると尿酸が結晶化し関節などに沈着。これにより、あの風が吹いても痛い、と例えられることで有名な「痛風」発作がおきてしまうのだ。関節のほかにも腎臓などにも溜まりやすいといわれており、尿酸値が高い人は腎機能の低下も注意が必要だ。

尿酸コントロールを意識することが重要

というわけで、「尿酸」や「痛風」について考え始めるのは、40代以降などと先延ばしせず、30代から考えるべきで、むしろ痛風患者の若年化の傾向が見られる今の時代は20代から意識しても早すぎるということはない。

その基本となるのは、プリン体含有量の多い食品を過剰に摂取しないことで、プリン体の1日の推奨摂取量400mg以下を考えながら取り入れるべき。逆に、一切取り入れない、などの極端な制限は、偏った食生活になることがあり、栄養バランスが崩れ、別の病気を発症することにもつながるため避けるべきだろう。当然、過食も控えるべきだ。

また、よく耳にするプリン体が比較的多い「ビール」以外のアルコールなら大丈夫、という考え方も禁物。そもそもアルコールを摂取すると代謝するときに尿酸値をあげる働きがあるため、アルコール自体の過剰摂取もよくないといわれている。

さらに、尿酸をスムーズに排泄するために十分な水分の補給も重要。とくに暑さが厳しくなるこれからの時期は、体内の水分が汗によって逃げてしまい、排泄量が減る原因につながってしまう。ほかにも、ストレスが血中尿酸値を増加することがわかっている。

つまり、何事もほどほど、バランスが大事。一度、発症すると長い付き合いになるといわれる「痛風」に目をつけられないよう、尿酸コントロールを意識したバランスのよい生活習慣を心がけよう。

取材・文/オビツケン イラスト/伊藤よりのり

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