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2019.04.05

なぜ、4歳児の寝室にテレビを置くべきではないのか?

4歳児の寝室にテレビを置くべきではない理由

幼児期より寝室にテレビがあった子どもは、思春期には過体重や肥満になりやすく、精神面や社交性に問題を抱えるリスクが高まることが、モントリオール大学(カナダ)教授のLinda Pagani氏らの研究で示唆された。

この研究は、国際心理学会議(ICPS 2019、3月7~9日、フランス・パリ)で発表され、論文は「Pediatric Research」2018年12月26日オンライン版に掲載された。

この研究では、カナダのケベック州で1997~1998年に生まれた子ども1,859人(うち男児952人)を対象に分析した。

子どもが12~13歳になった時点で健康状態を評価し、4歳だったときの寝室のテレビの有無との関連を調べた。

その結果、4歳だったときに寝室にテレビがあった子どもは、12歳の時点で肥満度(BMI)が高く、13歳の時点で不健康な食生活になりやすく、社交性が低く、精神的苦痛や抑うつレベルが高かったほか、被害者意識が強く、他人に対して攻撃的になりやすい傾向が見られることが分かった。

これらの関連は、こうした症状や問題の原因となりうる子ども自身や家族の要因とは無関係であった。

これらの結果から、Pagani氏らは、この研究結果は明白で、「どのようなものであってもスクリーン(画面)を見て過ごす時間が長すぎるとリスクを伴うことを明確に示している」と述べている。

また、Pagani氏は「子どもの発達において幼少期は非常に重要だ」と語る。

「親は本能的に、子どもの余暇の過ごし方が、その後のウェルビーイング(心身が健康で幸福な状態)に長期にわたって影響を与えることを知っているはずだ」とした上で、「スクリーンを眺めて何時間も過ごすことが、子どもの成長と発達に悪影響を及ぼすことは明らかだ。とりわけ、寝室のような場所にテレビが置いてあれば、その影響はさらに大きくなる」と付け加えている。

Pagani氏によると、問題はテレビの置き場所だという。

同氏は「未就学児が自分の寝室で自由にテレビを見ることができる環境は、肥満につながったり、精神面や社交性に長期にわたり悪影響を及ぼすと考えられる」と述べている。

さらに、同氏は「この研究が始まった当時は、画面といえばテレビだったが、今日ではさまざまなデジタル機器が場所を問わず使われている」と指摘する。

その上で、「こうした現状を踏まえれば、米国小児科学会(AAP)のガイドラインにおいて、家の中にスクリーンを使わないで過ごすスペースを設けることが推奨されているのは妥当だと言える。今回の研究結果は、このガイドラインを強く支持するものだ」と説明している。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.nature.com/articles/s41390-018-0265-8

構成/編集部

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