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2019.04.02

「余暇のわずかな運動でも早期死亡リスクは減る」中国・山東大学研究

余暇のわずかな運動でも早期死亡リスク減

軽いウオーキングやガーデニングなどの適度な身体活動を週に1時間未満行うだけでも、早期死亡リスクは低減する可能性があることが、山東大学(中国)公衆衛生学院のBo Xi氏らの研究から明らかになった。

身体活動の時間をより長くすると、死亡リスクはさらに低減したという。研究の詳細は「British Journal of Sports Medicine」3月19日オンライン版に掲載された。

Xi氏らは、米国疾病対策センター(CDC)による全米健康聞取り調査(National Health Interview Survey)から1997~2008年のデータを分析した。

40~85歳の成人8万8,140人を対象に余暇の身体活動量を評価し、2011年の死亡率データと関連づけて、身体活動量が死亡リスクに与える影響について調べた。

その結果、適度な身体活動を週に10分から1時間程度行う人では、座りがちな生活の人と比べて全死亡リスクは18%低かった。また、身体活動の時間が長いほど死亡リスクの低減効果は大きいことも分かった。

米国の身体活動ガイドラインが推奨する「週に150分」から300分程度の適度な身体活動を行う人では全死亡リスクは31%低く、週に1,500分(25時間)以上行う人では46%低かった。

さらに、全死亡リスクの低減効果に加えて、適度な身体活動を週に10分から1時間程度行うと、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患(CVD)による死亡リスクは12%、がんによる死亡リスクは14%低減した。

身体活動の時間が延長するに伴い、CVDによる死亡リスクは最大で37%、がんによる死亡リスクは最大で47%低下した。

ただ、身体活動量を無制限に増やせば良いわけではないようだ。報告によれば、週に1,500分以上運動しても、300分程度だった人と比べて、CVDに限ると死亡リスクの低減効果には差はみられないことも分かったという。

この研究には関与していない米マウントサイナイ病院の心臓専門医であるMary Ann McLaughlin氏は「1日の座位時間が長い人は、たとえ1日10分でも立ち上がって身体を動かす必要がある。

また、既に取り組んでいる人は、運動量を少しずつでも増やすことで死亡リスクはさらに低減できる」と述べている。

なお、この研究では、当時の米国の身体活動ガイドラインを参考に、10分以上継続して行った運動のみを対象に分析した。

しかし、米政府はその後、運動はどのようなものでも、どんなに短時間でも週のトータル時間に含めても良いといった見解を出している。

McLaughlin氏によれば、運動して心臓が丈夫になると、血圧やストレスレベルが低下して心疾患による死亡リスクの低減につながる可能性があるという。

一方、運動のがんへの影響については、ある専門家は、運動によって代謝が促進され、細胞ががん化する前に古い細胞が新しい細胞に生まれ変わることが影響するのではとの見方を示している。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://bjsm.bmj.com/content/early/2019/02/26/bjsports-2018-099254

構成/編集部

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