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【開発秘話】累計89万個以上出荷されているライオン「リード プチ圧力調理バッグ」

2019.04.01

■連載/ヒット商品開発秘話

 仕事から帰ってから夕食の準備をするのはしんどい。共働きが当たり前になったにもかかわらず家事の負担が女性に偏る傾向がある現在、この悩みは働く女性にとって深刻である。

 そんな悩める女性を助ける便利な商品が、ライオンの『リード プチ圧力調理バッグ』(以下、プチ圧力調理バッグ)である。

 2018年3月に発売された『プチ圧力調理バッグ』は、材料と調味料を入れて電子レンジで加熱すれば、じっくり煮込んだ料理を短時間で簡単につくることができる。5枚入りで、1枚で1〜2人分の調理が可能。2019年2月末時点で89万個出荷されている。

調理時間は短縮したいが手は抜きたくない

 開発に5年以上を要したという『プチ圧力調理バッグ』だが、誕生の背景にあったのは、有職主婦が仕事から帰宅後の夕食づくりに苦労していることがあった。

 その対策として活用されているのが惣菜や冷凍食品。しかし、ヘルス&ホームケア事業本部リビングケア事業部の山口翔平氏は、「惣菜や冷凍食品をそのまま食卓に出すことには若干の後ろめたさを感じている人が多いです」と話す。

有職女性にとって帰宅後の夕食づくりはしんどく、苦労が伴う。働く女性が増え続け夫婦共働きが珍しくなくなっても家事負担が女性に偏る傾向が残る現在、この苦労は深刻の度合いを深めている

 こうした背景から、簡単・短時間で《手づくり》の料理がつくれる調理グッズを、『リード』ブランドから出すことが企画された。

ライオン
ヘルス&ホームケア事業本部
リビングケア事業部
山口翔平氏

食材に高温の蒸気圧がかかり続けることで短時間の調理を実現

 そもそも、なぜ食材と調味料を入れて電子レンジで加熱するだけで、安全に調理できるのだろうか? その秘密は、バッグに設けられた蒸気口にある。温まってくるとバッグが徐々に膨らみ、食材から出る蒸気が対流を起こす。そして、一定の圧力が掛かると蒸気口だけが開いて蒸気を逃し、ジッパーが開くことなく調理が終わる。

 調理中はつねに、約1.1気圧の圧力が食材にかかり続けており、バッグ内は102℃を維持。高温の蒸気で食材にプチ圧力をかけ続けることからムラなく加熱され、調味料もしっかり食材に染み込む。ラップやシリコンスチーマーを用いて電子レンジで食材を加熱するよりも加熱ムラがなく、味の染み込みもそれらより段違いに優れている。

大根への味の染み込み具合の比較。鍋を使いガスコンロで煮たものはおろか、ラップがけしたものやシリコンスチーマーに入れたものを電子レンジで加熱したものよりも、味がよく染み込んだ

冷凍鶏肉を電子レンジで加熱した際の比較。ラップがけしたものやシリコンスチーマー使ったものと比べて、ムラなく全体的に加熱されている

 いいことづくめの『プチ圧力調理バッグ』だが、開発当時は解決しなければならない問題をいくつも抱えていた。中でも最大の問題は、バッグ内の蒸気圧を一定のレベルで維持すること。圧力を適切にコントロールできないと、調理中にバッグが爆発するからだ。

 カギを握ったのはジッパーの位置と蒸気口。とくに蒸気口は、位置や形状など検討しなければならない要素が多岐に渡った。

 また、完成直後のバッグは100℃近くある。触るとヤケドするので、安全にも最大限配慮しなければならない。

 安全対策として考えられたのが、上部中央をカットするというものであった。山口氏は次のように説明する。

「熱いとわかっていてもつい、真ん中を持って開けてしまう人が多くいます。そのため、真ん中をカットし持てなくすることにしました」

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