プジョー
7年ぶりのフルモデルチェンジを行った“プジョー208”。プジョーは長年に亘り“車種番号+0+世代”という命名方式を採用していたが、2012年にそれを改め、車名を固定化する決定を下した。それにともない208もフルモデルチェンジを機に“209”に社名変更せず、208を継承している。キープコンセプトの新型ルノー・クリオに対し、新型208はスタイリングのイメージを一新した。新型“プジョー508”と同じ新しいデザイン言語で仕立てられた外観はスポーティかつ精悍でなかなかの出来映え。全長4055×全幅1745×全高1430mm、ホイールベース2540mmのボディサイズは先代と比べると全長が80mmほど長い。
そのほかはほぼ先代と同等だ。208もクリオ同様、プラットフォームを一新。2018年のパリ・モーターショーで発表されたDS3クロスバックと同じ“CMP”プラットフォームで、先代用のプラットフォームと比べると30kgの軽量化が図られている。また208も電動化モデルが導入された。ただし、こちらはハイブリッドではなくピュアEV。CMPプラットフォームは電動化にも対応しており、208の電気自動車もガソリンやディーゼルと同じCMPプラットフォームを用いている。50kWhのリチウムイオン電池は床下にすべて収まるため、室内の広さはほとんどガソリンなどと変わらない。フロントに搭載されたモーターは136ps/260Nmで航続距離は340km以上。新型208の欧州での販売開始は2019年秋の予定。
2019年3月に日本でも正式発表されたプジョーのコンパクトセダン“508”。そのスポーツモデルのコンセプトカーがジュネーブ・モーターショーに登場した。“コンセプト508プジョー・スポール・エンジニアード”。前後に2つのモーターを配したPHEVをベースに高出力化。200psの1.6L直列4気筒ターボと110psのモーターを前に置き、200psのモーターを後ろに配し、システム総合出力は400ps/500Nmを誇る。0-100km/h加速は4.3秒、最高速度は250km/h。2020年にほぼこのままのスタイルで市販化される予定。
アルファロメオ
アルファロメオはステルヴィオに続くSUVの第2弾となる“トナーレ・コンセプト”を披露。ボディサイズは発表されていないが、ステルヴィオよりもひと回り小さい。フォルクスワーゲン・ティグアンと同じCセグメントサイズだと思われる。赤いカラーリングが施されたボディはアルファロメオらしいスポーティかつ精悍なデザイン。メカニズムに関しても詳細はアナウンスされていないがアルファロメオ初のPHEVになるという。
2018年に世界で約244万台を販売し、8年連続で前年比を上回ったメルセデス・ベンツ。ジュネーブ・モーターショーでは2代目に全面変更された新型“CLAシューティングブレーク”をワールドプレミアした。流麗なフォルムを持つスタイリッシュなステーションワゴンというコンセプトは先代と変わらず。ボディサイズは全長4688×全幅1830×全高1442mm、ホイールベースは2729mm。全長とホイールベースがそれぞれ48mm、30mm長くなり、幅も53mm広がった。