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2019.03.27

NVIDIAがロボティクス開発に革新をもたらす開発者向け無料ツール「Isaac SD」を一般向けに提供開始

ロボットに人工知能を持たせることで、これまでにないソリューションを世の中に提供したいと考える技術者は多い。

そんな国内外における自律動作マシンの開発競争を加速させるニュースが、アメリカ・カリフォルニア州の半導体メーカー・NVIDIAから発せされた。

NVIDIA の創業者/CEO のジェンスン フアン (Jensen Huang) は、GPU Technology Conference において、無料のロボティクス開発者向けツールボックス「NVIDIA Isaac SD」をまもなく一般向けに提供することを発表。

いうまでもなく、ロボットの製作は、これまで長い間困難を伴う工程だった。ロボットに知能を持たせるという課題は、統合された使いやすいソフトウェアおよびハードウェアのプラットフォームがなかったため、ずっと未解決のまま。大規模なロボティクス開発は最近まで、操作しながらロボットのシミュレーションを行う、特別なプログラミングを必要としていたのだ。

Isaac SDK ロボティクス開発者向けツールボックスは、そんな困難を取り払う革新的なソリューションであり、4月から一般向けに提供されるようになる。

このツールボックスは開発者にIsaac のアプリケーション、GEM (ロボット機能のライブラリ)、Robot Engine および Sim を提供する。

これにより、メーカーや研究者、スタートアップ企業は、次世代のロボットの認知、ナビゲージョンおよびマニピュレーションに AIを簡単に利用できるようになるため、数百時間の開発時間の節約が可能になる。

コアになるのは Isaac Robot Engine であり、これによって開発者はモジュール式で高速のロボティクス アプリケーションを、NVIDIAのロボティクス向けレファレンス デザインを含め、Jetson プラットフォーム上に簡単に構築できるようになる。

また20種類以上のGEMを揃えており、ナビゲーションや認識のアルゴリズムのようなロボティクスの複雑なタスクも即座に実装して動作確認することも可能に。それらのGEM はNVIDIA Jetson AGX プラットフォーム向けに開発され最適化された、ロボティクスの基本的かつ不可欠なアルゴリズム モジュールだ。

これまで業界に欠けていたのは、信頼性の高い業界標準のソフトウェアおよびハードウェアのエコシステムをもとにした、包括的なプラットフォームだった。それをもたらすためにNVIDIAはロボティクス向けハードウェアのレファレンス デザインをオープンソースとして公開される。

物を移動させるロボットを動作させるアプリケーションの開発が可能に

開発者はIsaac SDK ロボット開発者向けツールボックスを使い、Jetson AGX Xavier を搭載したNVIDIAの自律動作型デリバリー/ロジスティック ロボットの「Carter」をもとにして、アプリケーションを作成することができる。

あらゆる規模の企業がこれを使って自らをナビゲートし、物をあちこちに移動させるロボットを動作させるアプリケーションを生み出すことができるというのだ。

また、研究者や個人の開発者はこの開発者向けツールボックスを使い、低コストの Jetson Nano を搭載したロボット「Kaya」を元にしてアプリケーションを作成し、自律動作マシンを誕生させることもできる。

Jetson Nano

Jetson Nanoは、個人開発者やクリエーター、ホビイスト向けの 99ドルの開発者キットと、量産アプリケーションを見据えたエッジ システムを開発する企業向けの、すぐにでも量産製品への実装が可能な129ドルのモジュールの2種類が用意されている。

価格が安くても、演算性能が低いわけではない。中身を見れば472GFLOPS の演算性能でAIワークロードを実行できることが分かる。
Jetson Nano開発者キットは現在すでに入手可能となっている。Jetson Nanoモジュールは、2019年6月より入手できる。

Isaac GEM

GEMはNVIDIA Jetson AGXプラットフォーム向けに開発され最適化された、ロボティクスの基本的かつ不可欠なアルゴリズム モジュールだ。

たとえば開発者はGEMによって障害物回避やライダーを使った位置推定、パス プランニング、マップ作成といった SLAM ナビゲーション機能を簡単に追加でき、音声命令検知といった人間とのインタラクションも可能になる。

Isaac Robot Engine

Isaac Robot Engineは開発者がロボットに実装するモジュラー アプリケーションを簡単に書けるようにするためのフレームワーク。

Isaac Robot Engine はJetson AGX Xavier、Jetson TX2 および Jetson Nano といった、すべてのNVIDIA Jetson ファミリと GPU搭載のワークステーションの組み合わせで性能を発揮するように最適化されている。

Isaac Robot Engineは複雑で高度に並行化された演算グラフの構築に必要な、先進のモニタリングおよびデバッグ機能をユーザーに提供している。

その機能には、センサー データのロギングおよび再生、効率的なメモリー管理、ならびにウェブベースのライブでの可視化などが含まれている。

Isaac Sim

Isaac Simにより開発者はロボットをテストする過程において周辺のものを壊す心配をすることなく、シミュレーションでロボットをテストできる。そこでテストされたアプリケーションは、Jetsonで動作するロボットに展開可能に。

Isaac SDKを使えば、これらの高い忠実度でのシミュレーションと先進のリアルタイム レンダリングが容易に可能になる。

Isaac Simはこのツールボックス内のツールおよびフレームワークと密接に結びついており、これらの組み合わせによって、納期のプレッシャーのなかでのロボット開発を加速するために不可欠な、データとアルゴリズムのロボットへの転送を簡単に行えるようになる。

Isaac Simはバーチャルなロボティクス ラボラトリであり、その高性能な3D シミュレーターによって未来のロボットの研究および設計をシミュレーションがない場合よりもより安価に、より早くできるようになる。

ロボットはまもなくどこでも見られるようになり、多くの人々がロボットと一緒に仕事をし、生活するようになるだろう。安全性を確保するには新しく、よりよい方法でロボティクス システムを設計しテストする必要がある。Isaac Simにより、これまで数か月かかっていた開発およびテストが数分でできるようになるかもしれない。

出典元:NVIDIA

構成/こじへい

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