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2019.03.28

古井戸に水はなかった!?香川、乾、宇佐美のロシア組攻撃陣に突きつけられた過酷な現実

「古い井戸があります。そこには水が少し残っています。それなのに、古い井戸を完全に捨てて新しい井戸を掘りますか? 古い井戸を使いながら、新しい井戸を掘ればいいんです」

 これは2006年夏、日本代表指揮官に就任した際のイビチャ・オシム監督の発言だ。それまで戦力になっていた選手を捨てて、ガラリと新たなチームに変えることがナンセンスという意味でこう語ったのだ。

ロシア組に突きつけられた現実

 森保一監督もそういう考えがあるから、3月のコロンビア(22日=横浜)・ボリビア(26日=神戸)2連戦で香川真司(ベシクタシュ)や乾貴士(アラベス)、宇佐美貴史(デュッセルドルフ)といった2018年ロシアワールドカップ16強戦士たちを呼び戻したのだろう。彼らと新世代の中島翔哉(アルドゥハイル)、南野拓実(ザルツブルク)、堂安律(フローニンゲン)ら新世代を融合させられれば、チームの選手層はさらに厚くなる。そんな期待も少なからず抱いていたはずだ。

 しかしながら、今回は必ずしも指揮官の思惑通りにはいったとは言えないところがあった。最初のゲームでは若き三銃士を先発させ、途中から香川と乾を投入して流れを変えようと試みたが、PKで1点を奪った後のコロンビアの強固な守備ブロックに阻まれ、ゴールをこじ開けることはできなかった。香川も中盤で柴崎岳(ヘタフェ)のサポートに行く場面が目立ち、ゴール前に飛び込むシーンが非常に少なかった。

 一方のボリビア戦では、ロシア組を先発出場させ、相手を圧倒する戦いをしようと目論んだ。が、ボリビアが直近の韓国戦とは打って変わって動きがよくなり、ボール支配されながらも手堅い堅守で応戦してきたことで、日本は決定機を作れない。前半のビッグチャンスは宇佐美のサイドチェンジに反応した乾が左からゴールに突き進んでシュートを放った前半23分のシーンくらい。香川に関しては前線に顔を出す回数も数えるほどしか見られなかった。

 2019年アジアカップ(UAE)決勝・カタール戦(アブダビ)から3試合連続未勝利という結果だけはどうしても避けたかったった森保監督は後半、停滞感を打破するために、中島と堂安を投入。その10分後には南野も入れてロシア組を全員ベンチに下げた。その8分後に3人が絡んだカウンターから中島が技ありの股抜き弾で勝負を決めたのだから、旧勢力と新勢力の明暗が際立った。結局のところ、香川や乾、宇佐美はアピールに成功したとは言えず、今後の森保ジャパン定着に暗雲が漂ったと言わざるを得ないだろう。

 このままでは「古井戸に水はなかった」と断定されかねないが、ロシア組にはロシア組の言い分がある。香川にしてみれば、前線の鎌田大地(シントトロイデン)やボランチの橋本拳人(FC東京)らとの初共演でスムーズに連携できず、サポートに行く意識が強く働きすぎた部分はあったし、乾も「俺が決めていればもっとラクな試合になった。そこは反省点」と得点意識が強すぎて空回りしたことを明かした。宇佐美にしても「崩し切るところまで行きたかったけど、そこまで行けなかった」と相手の堅守を攻略し切れなかった悔しさをにじませた。

 どんなタレントでも即興チームですぐさま実力を出し切るのは極めて難しい。彼らはそのことを再認識したに違いないが、それをやり切らなければ代表には残れない。経験豊富な年長者であればなおさらだ。そういう意味で、今回は「3人揃って不合格」と言われても仕方ないところはあるかもしれない。

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