家電の〝新三種の神器〟に数えられるロボット掃除機。これまで価格がネックだったが、ここにきて各社が約10万円、それでいて高機能を備えたモデルを投入! その理由と使い勝手を検証する。
高機能でも価格抑えめ!ロボット掃除機の新時代
ロボット掃除機は、まだ掃除機市場全体で見ると1割ほどのシェア。だが、昨年あたりから低価格モデルの登場もあって、その需要は高まりつつある。この状況について〝家電王〟の中村 剛さんは次のように話す。
「発売当初は、高額なため流行に敏感な人だけが使う家電でした。ですが、例えば『ルンバ』はシェア拡大を狙ったアンダー5万円のモデルを発売する一方で自動ごみ収集機付きの高機能モデル『i7+』を投入。消費者にとって選択の幅が広がりました。価格差は、ブラシの性能に加え、頭脳にあたるアルゴリズムの違いが大きい要因です」
今では10万円ほどでハイエンド機の購入が可能。価格のハードルが下がったことも人気の理由といえよう。
床拭きロボットもパナソニックが『ローラン』を投入。これまでアイロボット『ブラーバ』の独壇場だったが、こちらも性能と価格の競争が始まりそうだ。
専業主婦世帯と共働き世帯の数の推移(※1)と『ルンバ』『ブラーバ』共働き世帯普及率(※2)
専業主婦世帯と共働き世帯の数が完全に逆転。ロボット掃除機の需要はますます増えそうだ。
■先駆者の『ルンバ』は、一歩先を行きますね
東京電力エナジーパートナー リビング事業本部 副部長
中村 剛さん(家電王)
『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の「スーパー家電通選手権」で優勝。FacebookとYouTubeの動画マガジン『くらしのラボ』でも情報発信中。
※1:独立行政法人労働政策研究・研修機構調べ ※2:アイロボット調べ