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2019.03.29

携帯電話業界の重鎮・法林岳之氏がズバリ解説!スマホの通信速度が革命的に速くなる5Gサービスの展望

 2月25日〜28日まで、スペイン・バルセロナで開催されていた世界最大の携帯電話業界のイベント「MWC19 Barcelona」。世界各国の携帯電話事業者や端末メーカー、ハードウェアベンダー、ソフトウェアベンダー、関連各社が集まり、さまざまな商談や最新技術の展示などを行なうプロ向けのイベントとして知られている。今年のMWCで見えてきたモバイル業界の動向をお伝えしよう。

MWC19 Barcelonaが開催されたFira Barcelonaには朝早くから来場者が詰めかけた

いよいよスタートした5Gサービス

 ここ数年、モバイル業界に関連するニュースで、必ず取り上げられる「5G」。第一世代のアナログ、第二世代のデジタル、世界で利用されるようになった3G。そして、現在の主流である4G(LTE)に続く、新しい通信技術を利用したものが「5G」になる。モバイル業界最大のイベントであるMWCでもここ数年、もっとも注目されるトピックとして扱われてきた。

 そんな5Gがアメリカなど、一部の国と地域でサービスが開始されたことで、今年のMWC19 Barcelonaは、5Gが現実感をもって迎えられたイベントになった印象だ。これまでのMWCをはじめとするイベントでは、5G時代には「こんなことができる」「こういうサービスが実現できる」といった見せ方が中心だったが、今年のMWCの会場は実際に5Gの基地局が会場内に設置され、各社のスマートフォンなどがその電波を受信して、実際にデータ通信などが利用できるデモが展示されていた。

ファーウェイのブースでは5G対応折りたたみスマートフォンだけでなく、固定回線の置き換えに適したCPE端末も展示

なかでも目を引いたのが米Qualcommのブースで、同社のチップセット「Snapdragon 855」と5Gモデム「X50」を搭載したソニーやサムスン、OPPO、LGエレクトロニクス、ZTE、シャオミ、OnePlusの7社の開発中製品を含む端末が展示されていた。今年のMWC19 Barcelonaは5Gが「未来」の話ではなく、「今」の話になった年と言えるだろう。

5G対応端末を並べ、実際に動作させるデモを公開した米Qualcommブース

米Qualcomm製チップを搭載したOPPOの5G対応スマートフォンの試作機

米Qualcommの5G対応チップ「X50」(左)とミリ波対応アンテナ(右)

 もっとも5Gの本命はスマートフォンではなく、私たちの社会のインフラとして、広く利用され、浸透していくことが期待されている。もちろん、スマートフォンやタブレットなどにも搭載されるが、米QualcommのCEOが「5Gは電気になる」と発言したことからもわかるように、さまざまなデバイスや機器に組み込まれていくことが期待されている。国内でも建設機械の遠隔操作や遠隔医療など、さまざまなソリューションに活用される例が数多く公開されてきた。

 もう少し身近な事例としては、NTTドコモの関係者が挙げていたゴルフのテレビ中継がイメージしやすいかもしれない。現在、海外のメジャーな大会などを除くと、一般的にゴルフのトーナメントの中継は終盤のホールのみに限られている。これは広いゴルフ場の各ホールに、テレビ中継に必要な設備やケーブルを配置すると、たいへんなコストが掛かってしまうため、どうしてもクラブハウスなどに近いホールのみに限定されているそうだ。しかし、5Gになれば、高速、大容量、低遅延のワイヤレス伝送が可能になるため、トーナメント期間中のみ、すべてのホールからクラブハウスなどに設置した中継施設に映像を伝送できるしくみを提供できるという。

NTTブース内に構えるNTTドコモは5Gを積極的にアピール

 今回、NTTドコモが展示していた「Diorama Stadium」のように、スタジアム限定のスポーツ観戦なども5Gを活かした事例として、期待されている。Diorama Stadiumはフジテレビと共同で開発されているもので、国内でも「ジオスタ」という名称で何度かデモが公開されているが、スタジアムなどで来場者に5G対応タブレット端末を貸し出し、試合を見ながら、タブレットで各選手の情報やハイライト映像などを参照できるサービスとして提供されるという。

NTTドコモがデモを行なっていた「Diorama Stadium」

 これらのサービスはいずれも各携帯電話事業者が5Gネットワークを利用した企業と提携し、他の企業や一般のユーザー向けに提供される「B2B」(Business to Business)や「B2B2C」(Business to Business to Consumer)のサービスとして提供されることが検討されている。5Gの時代が進んでいけば、おそらく一般ユーザーが直接、意識しない形で、5Gネットワークを利用するケースが数多く提供されていることになりそうだ。

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