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Galaxy S10、Galaxy Fold、Galaxy Harajuku、高東眞CEOが語るサムスンの未来

2019.03.28

Galaxy S10シリーズやラインアップについて

---- 今回、Galaxy S10シリーズにはGalaxy S10とGalaxy S10+のほかに、Galaxy S10eという新しいモデルが追加されましたが、これが追加された理由を教えてください。

高氏:消費者のみなさんから見ると、サムスンのフラッグシップはGalaxy S10とGalaxy S10+だと考えるでしょう。ここ数年のモデルを振り返ってみると、Galaxy SシリーズではGalaxy S8の頃からエッジスクリーン(ディスプレイの両端が湾曲したデザイン)を中心に展開してきましたが、その一方で、欧州を中心に、それ以前に存在した「フラットスクリーンのGalaxyは発売されないのか」という声をいただきました。また、女性のお客様を中心とした声として、「もう少し小さいフォームファクターを作れないか」という指摘もありました。フラグシップモデルとほぼ同等の性能を維持しつつ、もう少しスペックを抑え、価格を抑えたモデルが欲しいという声も耳にしました。これらの3つの声に耳を傾けた結果、生み出されたのがGalaxy S10eということになります。

---- Galaxy S10シリーズは3機種展開になり、Galaxy Noteシリーズに加え、Galaxy Foldが追加されたことで、かなりラインアップが拡大した感があります。今後、ラインアップを整理統合する可能性はあるのでしょうか?

高氏:UNPACKEDのときにもお話ししたように、消費者のニーズは多様化する傾向にあります。それぞれの製品が登場した背景を見てみると、Galaxy Foldは新しいフォームファクターや新しいカテゴリーの商品として登場しましたし、Galaxy S10eも市場の多様なニーズに応えるために開発されました。韓国、アメリカ、欧州ではGalaxy S10 5Gも発売する予定にしています。こうした幅広いお客様のニーズに応えていくことはたいへんですが、究極的にはお客様の声に応えていくことがサムスンの使命だと考えています。まだアイデアレベルの話ですが、Galaxy Noteをひとつのフォームファクターにすることも考えられますよね。たとえば、Galaxy Foldにペンを追加すれば、新しいGalaxy Noteになりそうですが、技術的にはまだまだ難しい部分が数多くあり、現時点では何も決定したものはありません。

---- 国内市場では今年、完全分離のプランが導入される予定です。サムスンとして、これをどう捉えているのでしょうか? また、SIMフリーへの展開はどのようにお考えでしょうか?

高氏:分離プランについては、すでに韓国で実施されたことがあり、経験済みです。日本でも分離プランが始まるので、各携帯電話会社のみなさんが頭を悩ませているという認識は持っています。分離プランの導入によって、販売への影響はある程度、出ると思います。サムスンとして、もっとも重要なことはお客様が「これが必要」「これがないと生活できない」と思われるような製品を作っていくことです。そういう製品を作ることができれば、日本の消費者のみなさんに受け入れられていくと思います。いい製品を作れば、制度や環境に変化があってもお客様に受け入れられていくでしょう。

SIMフリーについては、日本と韓国で扱い方が違いますが、韓国でGalaxy S10を発売したとき、SIMフリーの反応は非常に良く、私たちも安心しました。(著者注:韓国では「端末の値引きがないSIMフリー端末」と「端末の購入補助があるSIMロック端末」が各携帯電話会社から販売されており、日本のオープン市場向けのSIMフリー端末とは意味合いが少し異なる)

---- 国内市場で完全分離プランが導入されると、端末価格が明確になるため、ハイエンドモデルよりも価格帯の安いミッドレンジのモデルが売れるだろうと言われています。サムスンとしては、ミッドレンジのモデルを増やす計画はありますか?

高氏:日本市場については、フラッグシップで勝負をしていきたいと考えています。最近の事例ではパートナー企業(各携帯電話会社)から「長時間、バッテリーで利用できるモデルを投入すれば、消費者に喜ばれる」と言われ、パートナー企業の料金プランと組み合わせることで、非常にいい結果が得られたと聞いています。このことからもわかるように、日本市場の場合、ミッドレンジに進出するというより、パートナー企業の意見を聞き、お客様のニーズに耳を傾けることが大切です。パートナー企業によると、日本はまだフィーチャーフォンのユーザーが多いと聞いています。フィーチャーフォンをお使いの方が無理なくスマートフォンを利用できるように、移行できるようにするには、ユーザビリティをどうすればいいのかを検討しています。ミッドレンジは価格を優先して製品を開発するというより、パートナー企業の意見やユーザーの声に耳を傾けて作ることが大事だと考えています。

---- 国内市場ではハイエンドでiPhoneが強く、ミッドレンジでは最近、中国勢が勢いを増しています。これらのライバルにどう対抗していくのでしょうか?

高氏:最終的にはお客様に信頼され、愛される製品を作ることが大事です。今年、2019年は非常に重要な1年だと考えています。これまでの10年にはさまざまな技術革新がありましたが、これから2〜3年はこれを超える技術革新がある厳しい年になりそうです。その基本になるのが5GとAIによって構成される技術です。なぜなら、5Gは1つのセルに多くの利用者を収容する、もしくはダウンロード速度が10倍速くなる、低遅延を実現するといったものだけではないからです。5Gがインフラになることで、4Gの時代には経験できなかったようなことが日常にシンクロしてきます。LTEの時代は基本的にスマートフォンだけでしたが、5G時代はAIが加わることで、AIやAR、VRといったものによって、スマートフォンを超えて、スマート機器へと拡大していくでしょう。個人の枠を超えて、家庭やオフィス、自動車、工場、都市というように、シームレスな経験(ユーザー体験)はさらに拡がっていくと思います。今日、Galaxy Harajukuのオープニングセレモニーで話したように、サムスンの今後のビジョンは、新しいモバイル経験(体験)の革新になります。そして、この経験というのは、デバイス、プラットフォーム、ブランドという枠を超えるものになっていくと思います。このクロスデバイス、クロスプラットフォーム、クロスブランドを実現、達成するには、オープンコラボレーションが必要です。サムスンはこれを長年、準備を進めてきて、開発者カンファレンスですべてオープンにして、どのOS、どのプラットフォームと連携できるのかを明らかにしましたが、今後もこの取り組みを続け、展開していきたいと考えています。日本市場におけるサムスンの存在はグローバル市場に比べると、まだ小さいですけど、グローバル市場でのライバルに対抗していくというより、オープンコラボレーションを通じて、消費者にとって身近なGalaxyを作り、エコシステムを構築していくことができれば、いつかは日本のお客様に信頼されることができると考えています。

---- Galaxyシリーズは日本市場でも10周年を迎えます。これまでの多くのGalaxyシリーズを日本市場で展開してきましたが、何か印象に残っている機種などがあれば、教えてください。

高氏:Galaxyは10周年ですが、この10年を振り返りますと、初代モデル、二代目モデルというように、それぞれのモデルでさまざまな課題を解決するべく、頑張ってきた記憶があり、印象に残っている機種をひとつ選ぶのは難しいですね。韓国のことわざに「指が10本あって、それを全部噛んでも全部痛い」というものがあります。ですから、初代のGalaxy Sから今回のGalaxy S10まで、それぞれに痛いこともありましたし、うれしかったこともあって、いずれも思い出深いと思います。

ですが、ひとつお話ができるのは、もっとも時間を掛けて、神経を使って、念を入れたのは、10周年モデルの「Galaxy S10」が私がもっとも時間を掛けた機種になると思います。Galaxy S10を準備をするために、居眠りをしませんでしたから(笑)。

---- ありがとうございました。

文・取材/法林岳之・房野麻子

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