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家電ジャーナリストが予測した平成の次に来るNEXT家電

2019.04.08

年表の最後を飾るスマートスピーカーが示すように、新時代の家電はネットでつながるのが当たり前に。それはどんな時代なのか? 家電ジャーナリストが新時代を予測する。

多様化するライフスタイル。家電は過渡期を迎えた

 平成は、日本の家電業界にとっては激動の時代であったといえるだろう。最大のトピックスは〝リビングの王様〟ともいえるテレビのデジタル化だ。アナログからデジタルへ、ブラウン管から液晶へと移行する中で、当時、日本の電機メーカーは高い技術力を背景に業績を伸ばした。

 しかし、円高による国際競争力の低下に、リーマンショックの追い打ちが、各社の業績に影響を及ぼした。経営の屋台骨を揺るがす事態に発展。この後始末ともいえる家電事業の再編は、平成の大変革でもある。三洋電機のパナソニックへの統合のほか、海外メーカーの買収劇が大きなニュースになった。鴻海グループによるシャープの買収、東芝家電事業のマイディアグループによる買収など、日本の家電ブランドのポジションは大きく変わった。

 だが、その一方で、各社の独自技術を生かした製品が数多く登場した時代でもあった。昭和の時代は、生活者をマスとしてとらえて、万人に受け入れられる機能を追加し、機能数は少しでも多いものが受け入れられた。が、平成に入ると生活の多様化とともに、テクノロジーの進化、サプライヤーの革新で、ひとりひとりに最適な製品が提供される時代になった。10万円以上する炊飯器など、〝プレミアム家電〟に注目が集まる一方で、機能は少なくても、自分の生活に合った機能の製品を購入するといった動きも見られるように。さらに、ロボット掃除機やインターネットに接続する調理家電、AIを使って制御するエアコンやテレビなどが家庭に入り始めた。

AI、5G、IoTがこれからの家電を変えていく

 では、新元号となる時代に、家電はどうなっていくのだろうか。

 ひと言でいえば、これまで以上に個人の生活に寄り添った家電が登場することになるだろう。その背景にあるのが、AIや5G、IoTという技術だ。ロボット掃除機はより賢くなり、指示をしなくても毎日、部屋をきれいにしてくれる。暑い夏の日に家に帰れば、エアコンが最適な温度に冷やして待っている。さらに、これらの家電は、家電同士の連携や、家やクルマなどとの連携、社会基盤との連動によって、より個人の生活に最適化した存在へと進化することになる。今は、これを「スマートホーム」と呼ぶが、それがスタンダードになるだろう。

 また、購入時が最新機能ではなく、ネットにより購入後も、機能が進化する時代が訪れる。

 例えば、泥汚れに最適な洗剤が発売された際には、それに合わせた洗い方ができるように洗濯機が進化。子供の弁当作りのために冷凍食品の消費量が増えれば、冷凍室を増やす機能をダウンロードできるようになる。

 新たな時代は、消費者の生活がさらに多様化するだろう。それに合わせた製品は、もしかすると「家電」というより「個電」という言葉が似合うのかもしれない。

「家電」から「個電」の時代へ

大河原克行さんジャーナリスト 大河原克行さん
電機、IT産業を中心に取材、執筆を行なう。日本の大手家電メーカーに関する著書なども多数ある。

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