平成の終わりが目前に迫る一方で、古き良き昭和を感じさせるデザインの家電が続々と発売されている。
昭和に生まれた代表的家電のひとつがブラウン管テレビ。そのデザインを採用した製品を発売したドウシシャの松尾慶彦さんが話す。
「レコードやカセットテープ、またその再生機器といったAV家電の分野で、昔のコト・モノがブームとなりました。そこで弊社がチャレンジしたのが、木の素材を用いたブラウン管のデザインのテレビです。薄型テレビばかりの時代だからこそ、個性的でオシャレな製品に仕上がったと思います」
シニア世代には懐かしく、若い世代には新鮮な存在として注目を集めるレトロ家電だが、昨今のトレンドはモダンな機能の搭載だ。
同社のテレビも本体前面には実際に操作できるチャンネルのダイヤルを装備する一方で、ハイビジョンLED液晶パネルを搭載。外付けHDD(別売)をUSB端子に接続すれば番組の録画も可能だ。
海外でも人気なのがブラウン管テレビの意匠の『TIVOO』。画面に表示されるドット絵も郷愁を誘う手のひらサイズのガジェットだが、スマホとBluetooth接続することで360度全方位スピーカーとしても使える。また、SNSの通知や音声メモ機能、ストップウオッチのほか、レトロなゲームも楽しめる優れもの。同じくBluetooth接続でタブレットなどにつながるタイプライター型キーボードも発想がユニークだ。
今後、さらに高性能な機能が搭載される可能性を秘めた情緒あふれるレトロ家電。昭和のスター家電は永久に不滅だ!
レトロな姿が奏でる、音楽は味わいも深い!
アイワ『SB-FH20』
オープン価格(実勢価格約1万3500円)
レトロな金属製ホーンと木製キャビネットが特徴的なBluetoothスピーカー。FMラジオの機能も備えており、前面の選局ダイヤルも郷愁を誘う。サイズは幅152mm、高さ187mmとコンパクトで置き場所も選ばない。