
春から習い事を始めたいと思っているビジネスパーソンは多いのではないだろうか。その習い事をすることで、毎日がイキイキとし、仕事の生産性が上がれば良いに越したことはない。
昨今、人手不足、働き方改革で生産性向上が必要とされる中、習い事を仕事の生産性向上につなげるにはどんなアプローチがあるだろうか? 具体的な習い事のほか、習い事を生産性向上にフルに活かす方法を識者に聞いた。
仕事の生産性向上につながるビジネスパーソンの習い事とは?
仕事の生産性向上につながるスキルは、当然、業種や職種によっても変わってくるし、個人差もある。一般的にはパソコンスキルや英語スキル、そしてビジネスマナーなどが考えつく。
また、最近ではヨガやマインドフルネスなど、精神面のケアや調整によるストレスケアやトラブルへの対応などのマインドコントロールスキルも、仕事の生産性向上に役立つと考えられる。
働き方改革のコンサルティングを行うワーク・ライフバランスコンサルタントの永田瑠奈さんは、10年以上続けている習い事があり、生産性向上にも役立っているという。
「週2~3回、ヨガに通っています。私の仕事は、コンサルティングや研修講師などの立ち仕事と、執筆などのデスクワークがあり、集中や緊張から体が固まって、頭痛や肩こりなどが頻発していました。風邪でもないのに、仕事へのパフォーマンスが100%ではない状態が続いていたのです。ヨガは呼吸に合わせて体を大きく動かすので、血の巡りがよくなり、体の可動域が広がって、100%のパフォーマンスを発揮できる本来の体に自分を戻してくれる習い事です。
また、レッスンの時間が決まっているので、その時間にスタジオに到着できるように何が何でも仕事を終わらせなければ、という思考が働き、1日の仕事の組み立てや優先順位などを考えるようになるという意味でも、生産性向上に役立っています」
習い事は、その内容そのものだけでなく、仕事と両立させる努力自体も、良い方向に働くようだ。