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イギリスでも劇場公開!話題の中国女性監督デビュー作は日本を夢見る少女の物語

2019.03.25

■連載/Londonトレンド通信

 中国映画『過春天/The Crossing(英題)』が、中国での3月15日公開に続き、イギリスでも22日から劇場公開だ。

 この映画はバイ・シュエという中国女性監督のデビュー作になる。それが本国ばかりか海外でも劇場公開になったことと、作中で主人公の夢見るのが日本というのも興味深い。

 シュエ監督は北京電影学院で学んだ後、脚本も書いたこの『The Crossing』のプランがトップ5に選ばれ、中国映画監督協会による監督育成プログラムのサポートを受けたというから、中国映画界期待の新人だ。

 そうして完成した『The Crossing』は監督のみならず俳優陣にも初々しい新人がそろったフレッシュでバランスの良い社会派青春ドラマに仕上がり、トロント国際映画祭、ベルリン国際映画祭などにも選出されている。

 主人公となるのは、ホァン・ヤオが演じる、香港と中国のボーダーに住む女学生ペイペイ。

Huang Yao photo by Po-Wei Lin

 日本では食とショッピングが楽しめる観光地としてお馴染みの香港だが、いまだに中国との間にゲートが設けられている事実が驚きだ。イギリスから中国に返還された1997年以降も特別行政区として外国的な扱いらしい。

 とは言え、通勤、通学のために日常的にゲートを行き来しなければならないボーダー付近に住む人々は、そのためのパスを持っていて、それほど厳しいチェックは受けずに通っているようだ。

 ペイペイもそのうちの1人で、それが犯罪に利用されてしまう。

 きっかけは偶然、現場に居合わせたことで図らずも手助けすることになる携帯電話の密輸だが、その後はむしろ積極的に手伝う。

Huang Yao as Peipei in the store photo by Po-Wei Lin

 その理由が日本旅行だ。

 映画の初めの方に、ペイペイと親友が誰も来ない屋上で夢を語る場面がある。その夢というのが、日本で雪を見ることなのだ。温泉に入り、お酒を飲んで、手のひらに雪を受けるイメージをうっとり語り、笑いさざめく2人は、暑い香港近郊で生まれ育った女の子らしく、雪をまだ見たことがないのだろう。

 そんな微笑ましい夢をかなえる手段が犯罪という皮肉な現実に、父とは別れて暮らすペイペイの家の事情と、親友の方も家庭の悩みを抱えていることが次第に明かされる。

 状況をさらに複雑にしているのが、親友の彼氏だ。彼氏も密輸に関わっており、ペイペイとは犯罪を通した仲間だが、親友はそんな事情を知らない。

Huang Yao and Sunny Sun photo by Po-Wei Lin

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