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香川真司所属のベシクタシュ監督が語る、日本人が知らないサッカー狂国トルコの真実

2019.03.14

香川や長友がトルコで輝くためには?

 こうした一連の出来事を通して分かったのは、トルコ人が仲間内だけを重視し、目先の1つ1つの物事に感情的になりすぎる傾向が強いこと。サッカーにおいては、その国民性がマイナスに作用することが多いように見受けられる。

 2002年日韓ワールドカップで3位になった代表はガラタサライ、2008年欧州選手権(スイス&オーストリア共催)で3位になったチームはフェネルバフチェが中心。ギュネシュ監督やファティ・テリム監督(現ガラタサライ)もまとめやすかったという。しかしながら、その後10年間は寄せ集め集団で、監督が意思統一を図るのが非常に難しかったという。最近まで指揮を執っていたルーマニア人のミルチェア・ルチェスク監督はクラブ間の派閥争いを嫌ったのか、言うことを聞きやすい20歳前後の若い世代を集めて代表強化を進めたようだが、それもうまくいかなかった。結果が出なければ監督のクビを挿げ替えるというのも日常茶飯事で、長期政権だったのは13~17年に3度目の代表監督を務めたテリムだけだ。大きな国際舞台も、2016年欧州選手権(フランス)だけ。その大会もアッサリと1次リーグで敗退している。

「ギュネシュさんが代表を見るようになればもう少しまともな状況になる」と多くの記者が語っていたが、彼らはベシクタシュから出ていくことには容赦ない批判を浴びせる。そのあたりの矛盾と理不尽さが、トルコサッカーの1つの壁なのだろう。

 香川や長友もこうした特殊性をよく理解したうえで立ち振る舞うことが大切だろう。かつてガラタサライで1シーズンを過ごした稲本潤一(相模原)が「『ガラタサライの稲本や』と言えば、全てがスムーズに進んだ」と冗談交じりで語ったように、サッカー選手が特別視されているトルコにいれば、生活面で優遇されることは少なくないはずだ。けれども、ファンや関係者のクラブ愛を損ねるような言動を取ったら、一転して批判の対象になる恐れは否定できない。ピッチ上のパフォーマンスや結果も大切だが、自分が所属するクラブを愛し、支持者たちに最大限の敬意を払うことが、トルコという国でうまくやっていくための絶対条件なのかもしれない。

「私は韓国で働いたが、極東の文化に触れて、より冷静に忍耐力を持って考えることを学んだ。サッカーの醍醐味というのは人々を近づけ、友情や協調性を築く。試合も楽しむべきだね。僕の国ではその点が少しギスギスしている」とギュネシュ監督も話していたが、日本のよさを香川や長友がトルコサッカー界にもたらしてくれれば、この国のマイナス面も少し改善されるかもしれない。そういった親善大使的な役割を果たすことも、彼らに求められる大きなテーマだろう。

取材・文/元川悦子

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