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オーディオブックの収録現場に密着!俳優 田中哲司さんが語る朗読の難しさ

2019.03.30

自分の朗読はあまり聞きたくない(笑)

ご自身の朗読には満足されてらっしゃいますか?田中さんが「ここをやり直したい」ということもあったのでしょうか?

田中:自分のは、あまり聞きたくないですね(笑)それを言い出したらきりがないので、録り直したいなと思っても言わないようにしていました。それは映像の作品でも同じで、後で見ると「もう一回ちょっと......」となってしまうんです。

なるほど。反対に、この仕事だから感じられた面白さもありそうですね。

田中:もう「ごく稀に」なんですけど、ちょっと乗ってくるときがあるんです。(笑)でも1日に80ページ読んだとして、その内の3ページくらいですよ。それで休憩して戻ってくると、またダメになってる。

その「ちょっと乗ったとき」がたまらなく楽しいです。なんかスラスラと読めてるぞ!でもそのあと、また地獄が待ってるんですけど。(笑)

かなりの集中力が必要ですよね。宮部みゆきさんの作品に携われるのは、2012 年のテレビドラマ『レベル7』以来2度目になるかと思いますが、田中さんから見る「宮部みゆき作品」もしくは『理由』の魅力はどこにありますか?

田中:今回の『理由』は毎回復習をするので2回は読んでますが、「なんて語彙が多いんだろう」って。語彙が多いというか、52歳の僕でさえ知らない言葉がいっぱい出てくるんですよ。職業上台本はいっぱい読んでいるはずなのに、知らない言い回しがあり驚きます。

それをその都度、調べていくのがすごく勉強になりました。こんな言葉遣い、今まで使ったこともないし、聞いたこともないという新しい発見に出会った感じです。

小説を書いてらっしゃる方は皆さんそうなんでしょうけど、なんか「とんでもないな」と思って。もちろん取材もしているはずですが、知識量が尋常じゃないというか。特に宮部さんは群を抜いているのではないでしょうか。すごく感動しました。

お酒を飲んで会話してても、きっとそういうのがでてくるんだろうなって考えましたね。僕が宮部さんと会話してたら、「はい?」って聞き返しちゃうかもしれない。(笑)

とにかく、宮部さんに対して改めて尊敬の念を抱きました。

https://www.audible.co.jp/pd/B07PHX8257

取材・文/久我裕紀
撮影/篠田麦也

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