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音楽は期待を裏切られたほうが楽しめる?

2019.03.18

バンドメンバー間の“テレパシー”の正体は?

 我々は楽曲にまんまと“一杯食わされたい”と思っていることが指摘されているのだが、その一方でミージシャンの側は実に正確にバンドメンバーの演奏を予測しているという興味深い研究も報告されている。

 ライブでは楽譜などにとらわれない即興演奏もまた醍醐味のひとつだが、演奏者が1人ならばともかく、バンドでのアドリブはなかなか複雑なパフォーマンスになるだろう。それでも“息の合った”バンドならば、メンバーの突然の演奏の変化にいともたやすく対応しているようにも見える。そこでまるでテレパシーのようなこのバンドメンバー間の非言語コミュニケーションのメカニズムを探る実験が行なわれた。

 カナダ・マクマスター大学の研究チームが2019年1月に「Scientific Reports」で発表した研究では、有名なアンサンブルバンドであるグリフォン・トリオ (Gryphon Trio)のメンバー3人にモーションキャプチャーを装着した状態で演奏を行なってもらう実験を行なっている。

Neuroscience News」より

 演奏中の3人の動きを解析したところ、それぞれのメンバーは他のメンバーの“挙動”を敏感に察して演奏を予測していることが明らかになったのだ。アイコンタクトやましてはテレパシーなどではなく、ほかのメンバーの身体の動きを常に把握してアンサンブルを行なっているのである。

 特に演奏が喜びや悲哀といった感情表現のモードに入った時は、メンバー間での演奏の予測がより素早く正確になってくることも確認された。確かにアドリブ演奏などはこうした局面で起りやすいのかもしれない。

 もちろんこうしたことが可能になる前に、メンバー間で何度も演奏を重ねてコミュニケーションを取り合っていることが前提とはなるが、非言語コミュニケーションのメカニズムの一端を解明する興味深い研究になった。

 歩く動作は人それぞれ違うといわれているように、“ボディランゲージ”はこれまで考えられてきた以上に“雄弁”なのかもしれない。

文/仲田しんじ

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