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2019.03.12

「若年者の大腸がんは見逃されるケースが多い」米患者支援団体調査

若年者の大腸がんは誤診が多い? 米研究

米国では、50歳未満の若年者の大腸がんは見逃されやすく、進行するまで発見されないケースが多いことが、新たな調査から明らかになった。

若年者の大腸がんは痔核や過敏性腸症候群(IBS)と誤診されやすく、正しく診断されるまでに複数の医師の診察を要したケースが多かったという。

詳細は米国がん学会(AACR 2019、3月29~4月3日、米アトランタ)で発表される予定だ。

この調査は、米国の患者支援団体Colorectal Cancer Allianceの医療担当ディレクターを務めるRonit Yarden氏らが、50歳になる前に大腸がんと診断された患者1,195人を対象に実施したもの。

回答者の57%は40歳代に大腸がんと診断され、33%は30歳代で、10%は30歳未満で診断されていた。

分析の結果、回答者の63%が最初の症状が現れてから医療機関を受診するまでに3~12カ月が経過していた。多くは自分の症状を大腸がんの徴候と認識していなかったことも分かった。

また、回答者の67%は大腸がんと診断されるまでに少なくとも2人の医師の診察を受けており、最大で4人の医師を受診していた。

さらに、診察を受けた医師が1人だけだった患者は、大腸がんの診断が遅れるケースが多かった。回答者の71%は、ステージ3またはステージ4になってから大腸がんと診断されていた。

専門家らは、この結果は驚くべきものではないと話す。倦怠感や便秘、直腸出血といった症状は、大腸がん以外の原因によっても引き起こされるため、大腸がんと診断するのは困難な場合がある。

Yarden氏によれば、若年者ではこれらの症状が現れても、大腸がんの危険性が頭に浮かぶ人は少ないという。

また、これらの症状から、医師が最初に痔核やIBSを疑うのは当然だが、「若くても大腸がんになる可能性があることを、医師と患者の双方が認識しておくことが重要だ」と述べている。

米国がん協会(ACS)の推計によると、米国では1990年代以降、55歳未満の大腸がん罹患率は毎年0.5~2%のペースで増えており、直腸がんも1970年代から増加がみられている。

なお、ACSは2018年に、大腸がん検診に関するガイドラインを改訂し、検診の開始年齢を50歳から45歳に引き下げている。

専門家の一人で、米メモリアル・スローン・ケタリングがんセンターのRobin Mendelsohn氏は、若年者の間で大腸がんの罹患率が上昇している原因には肥満と2型糖尿病の増加が挙げられるが、「適正体重で健康的な生活を送っていても大腸がんになる若者も多く、それだけでは説明できない」と述べている。

Mendelsohn氏の経験によれば、若いがん患者は直腸出血の症状をきっかけに医療機関を受診することが多いが、出血は痔核を原因とするケースも多い。

同氏は「もし受診した後でも出血が数週間にわたって長引く場合には、再受診する方がよい」と助言している。

また、Mendelsohn氏は「今回の結果は、若い大腸がん患者は、大腸がんが進行した後に現れた症状をきっかけに医療機関を受診するという事実を反映したものだ」と指摘する。

一方、高齢の患者は、大腸がんの症状が現れる前に、検診で早期にがんを発見されることが多いという。

MendelsohnとYardenの両氏は「若くても大腸がんと疑われる症状が長引く場合には、大腸内視鏡検査を受ける必要がある。また、患者は大腸がんの家族歴の有無も知っておくべきだ」と述べている。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.aacr.org/Newsroom/Pages/News-Release-Detail.aspx?ItemID=1274

構成/編集部

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