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3眼カメラと21対9の画面を纏って進化した「Xperia 1」でソニーのスマホは復活するか?

2019.03.13

発想の転換があって3眼カメラ搭載へ

 いつでもどこでも感動をモバイルでリアルタイムに体験できる。そのコンセプトを実現するために、ソニーのデジタル一眼カメラ「α」のカメラエンジニア、テレビ「ブラビア」の映像エンジニア、音響のエンジニアなど、ソニー中の技術とエンジニアを総動員しました。

 特にカメラの場合は、経営体制が変わってカメラとモバイルの事業部門が1つの傘の中に入りました。Xperiaのカメラのエンジニアとαのカメラのエンジニアが合同で1つのチームを作り、1つのチームでXperia 1のカメラ体験を作り上げました。そして実現したのが、世界初「瞳AF」搭載のトリプルレンズカメラシステムです。

Xperia 1には、標準、望遠、超広角の3つのレンズを採用。

被写体の瞳にフォーカスを合わせ、よりシャープに撮影できる「瞳AF」、αの技術の粋を取り入れる画像処理エンジン「BIONZ X for moible」を搭載。

 ソニーはスマホでなかなかデュアルカメラを搭載しませんでした。本格一眼レフカメラを作っているメーカーとしては、複眼のカメラは抵抗感があったものと思われます。しかし発想の転換がありました。

「カメラでレンズを取り替えることは、クリエイティビティを最大限引き出すことです。だったら、レンズが3つ付いているレンズ交換式カメラだと思って、スマホにレンズを付ければいい。そういう発想に変えた瞬間に、みんな、なんの抵抗もなくなりました。ユーザーのクリエイティビティを刺激し、いいコンテンツを作るための3眼と位置づけました」(田嶋氏)

プロ用機器の技術で映画のような映像を撮れる

 4K HDRの有機ELディスプレイも世界初搭載。「X1 for mobile」という、ブラビアのアルゴリズムを取り入れています。

 こうした世界初の技術を搭載しているだけでも魅力的なのですが「何かちょっと足りない」(田嶋氏)。そこで導入したのがソニーのプロ用映像機器のテクノロジーでした。

 ソニーのプロ用機器は、開発の総本山が厚木にあります。長い伝統を誇り、世界中の映像制作を支えている「僕らにとっては“虎の穴”のようなところ」(田嶋氏)で、プロ中のプロのエンジニアがいるところです。

 例えば2002年に公開された『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』。これを撮るためにジョージ・ルーカス監督と「HDW-F900」というデジタルシネマカメラの名機を開発しました。エンディングロールで流れる「Special Thanks」の最後の最後に「and a very special thanks to all the Engineers at SONY, ATSUGI, JAPAN」と出てくるというエピソードが、ソニー社内では誇らしく語られているといいます。その厚木のエンジニアに協力を求めました。

 そうして搭載された機能は2つ。1つは「クリエイターモード」です。映像制作の現場で基準器として使われているマスターモニターの技術を投入。4K/8K放送で標準化されているBT.2020の非常に広い色域と、10ビット相当の本当に滑らかな色階調を実現する画質設定モードを搭載しました。映像を作る人の意図が忠実に再現できる“モバイルマスターモニター”として使えます。

マスターモニターの技術を取り入れた「クリエイターモード」

 もう1つが、「Cinema Pro」という撮影機能です。ソニーの映画・映像プロ用のカメラ「VENICE」の最新のUI、21:9の画角で秒間24コマという映画の標準フレームレートで動画撮影が可能です。また、映像に情感を出すための色を加える「Look」という機能も利用できます。この機能を適用することは「Lookを当てる」と表現されるそうで、単にフィルターを重ねているのではありません。映画のような本格的な映像を作り出すことができ、「日常の生活さえシネマになるという感じ」(田嶋氏)になります。

映画と同じ21:9、24コマで撮れる「Cinema Pro」。「Look」を利用すると映像の色味を変化させられる。

 もちろん、スマホとしての機能は正統進化しています。特に長い21:9の画面を2分割して2つのアプリを同時に使うマルチタスクが使いやすそうでした。

久しぶりに期待大なXperia!

 21:9のXperiaは、写真で見るとひどく横長に見えますが、手に持つとそれほど違和感を覚えません。むしろ、幅が細めで持ちやすいとさえ感じます。また、田嶋氏が「板」と言い切っていた本体は、シンプルで機能美を強く感じます。今回はカメラなどを実際に触れて確かめることができなかったので断言はできませんが、ここ2、3年のXperiaとはまったく違います。ワクワク感があります。特に映画、動画が好きな人には嬉しい機能が詰まっています。そうでない人にも、長い画面を分割した2画面利用は簡単で便利だと感じました。Xperia 1は日本で今夏発売予定です。楽しみに待ちましょう!

取材・文/房野麻子

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