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2019.03.13

3眼カメラと21対9の画面を纏って進化した「Xperia 1」でソニーのスマホは復活するか?

 ソニーモバイルは、バルセロナで行われた世界最大の携帯電話関連の展示会「MWC19 バルセロナ」で、新たなフラグシップ端末「Xperia 1」を発表しました。

新たなフラッグシップ端末「Xperia 1」。日本にも今夏投入される予定。

 Xperia 1は一見して分かる通り、長いディスプレイが最大の特徴となるAndroidスマホです。アスペクト比は21:9のシネマスコープサイズで、最近のスマホで主流となっている18:9の画面よりも、さらに長辺が長くなりました。世界初の4K有機ELディスプレイを採用し高い階調表現を実現。また一方で、本体幅は72ミリと持ちやすいサイズを維持しています。画面は長くなりましたが、それほど違和感なく扱えます。

 Xperia 1は、「好きを極めた人たちに、本当に好きになってもらえるものを作ろうというビジョンで作った最初の商品」とソニーモバイル社長の岸田光哉氏は語っており、今までのXperia XZシリーズとはコンセプトの異なる新しい製品、新たなXperiaのスタートとなります。筆者が見聞きした限りですが、現地で取材していた報道関係者の声のほとんどが高評価でした。

 バルセロナでは日本の報道関係者向けに、Xperia商品企画担当者へのグループインタビューも行われました。そのときのコメントを交えながら新しいXperiaの特徴を紹介します。

ソニーモバイルコミュニケーションズ 商品企画部門 部門長 田嶋知一氏。Androidの初号機を出したときからXperiaに携わってきた人物。Xperia 1はグレーがお気に入りとか。

「1から始まるXperia、1から生まれ変わるXperia」

 正直、ここ2年間くらいのXperiaは、決して成功していたといえません。高性能ではあるものの、デュアルカメラや狭額縁ディスプレイのトレンドに乗り遅れ、日本ではそれでも根強いファンがいますが、海外ではどんどん存在感が薄くなっていきました。

 ソニーモバイル社内でも問題意識を持っていたようです。田嶋氏によると、今回、何度も泊まり込みの合宿を行うなど、全社的に根本から議論を重ねたそうです。そうしてたどり着いたビジョンが「好きを極めたい人々に、想像を超えたエクスペリエンスを」というものでした。

「ソニーモバイルは、億単位の人々にスマホを提供しているようなジャイアントプレイヤーとは違う。私たちは、好きを極めている人々だけ見ていますという宣言です」(田嶋氏)。一方で「ニッチという言葉は使いたくない」とも。最初からマスを狙うのではなく、ターゲットユーザーをがっちりつかみ、その後の口コミや波及効果を狙う戦略のようです。

 根本から考えたというのであれば、好調なソニーの中にあって赤字が続いているモバイル事業をやめてしまおうという話が出なかったかという質問に対し田嶋氏は

「やめてしまえと言われるかなと、個人的に思った人はいると思いますが、自分たちからは決して口にしてはいけない、自分たちから諦めてはいけない、そんな雰囲気でした。そして、どこかに集中しないと無理だという議論にすぐになりました」と、みな前向きだったと語っています。

 なお、Xシリーズ、XZシリーズの反省点として「Xシリーズのときに市場を読み違えた」と田嶋氏は分析していました。ユーザーが思ったよりもテクノロジーを求め、他社もイノベーションを推進。その流れにXperiaはついて行かなかったと反省しました。その後、XZシリーズで盛り返そうとしたものの、遅れを取り戻すことはできませんでした。ただ、「チップセットのパートナー(クアルコム)とOSのパートナー(Google)と一緒に、3社でパフォーマンスやインテリジェンスを熟成させ、自力を付けることができた」とポジティブに受け止めている部分もあります。

「ソニーはコンテンツの会社」だと「目が覚めた」

 好きを極める人に届けるものなので、「突き抜けた尖った商品と体験」(田嶋氏)を提供してくれるはずですが、今回は21:9のディスプレイがそのポイントです。

 なぜ21:9にしたのか。それに至るまでに「ソニーって何なんだろうというような根本的な議論をたくさんした」といいます。議論の結果「ソニーはクリエイティブエンターテインメントカンパニー」だということを改めて認識するに至ります。

「ソニーはコンテンツを作る技術、コンテンツを楽しむ技術、コンテンツそのものを持っている会社。コンテンツの会社だということを認識し、今回はコンテンツの体験に力を集中しようと決めました。そこにソニーの力を結集するという感じ」(田嶋氏)。コンテンツで勝負しようという認識に戻ったときは「大げさに言えば、目が覚めた感じ」だったそうです。

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