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2019.03.11

「乳房サーモグラフィはマンモの代替にはならない」米FDAが注意喚起

乳房サーモグラフィはマンモの代替にはならない、米FDAが注意喚起

米食品医薬品局(FDA)は、乳がんのスクリーニング検査や診断に、マンモグラフィの代わりに乳房サーモグラフィを使用すべきではないとする声明を発表した。

乳がんのスクリーニング法としては、エビデンスが豊富なマンモグラフィが最も有効であり、サーモグラフィに関する科学的な根拠は示されていないとしている。

FDAはニュースリリースの中で、「サーモグラフィ装置を単独で使用したり、他の検査法と組み合わせて使用したりしても、乳がんなどの早期発見や健康状態の診断に有効とする科学的なデータは存在しない」と説明している。

サーモグラフィは、赤外線カメラにより体表面またはその付近の熱と血流のパターンを示す画像を生成する非侵襲性の検査を指す。

FDAによれば、乳がんのスクリーニングに最も有効で、早期発見による生存率の向上が証明されているのはマンモグラフィだとしている。

そのため、FDAは、サーモグラフィ装置(「デジタル赤外線画像装置」とも呼ばれる)の使用については、単体の使用ではなく、マンモグラフィなどの他のスクリーニング検査に追加する補助的なツールとしてのみ承認している。

しかし、実際には、健康施設やホメオパシーなどの民間療法を提供するクリニック、移動可能な検診車などでは、乳がんのスクリーニングや診断ツールとして、マンモグラフィではなくサーモグラフィが単独で使用されている。

FDAは「これらの医療施設でサーモグラフィの使用が続けられれば、サーモグラフィはマンモグラフィの代替となり、マンモグラフィよりも良い選択肢だという誤解を患者に与える恐れがある」と述べている。

例えば、こうした医療施設では、サーモグラフィを用いれば他の方法より何年も早く乳がんを発見できる、またはデンスブレスト(高濃度乳房)のがんも高精度に検出できるといった誤った情報が患者に広まっている。

しかし、FDAは「これらの主張は誤りで、科学的根拠はない」と強調する。

また、FDAは、サーモグラフィに関する誤った情報を信じた女性がマンモグラフィによる乳がん検診を受けなくなることに懸念を示している。

報告書によれば、乳がんのスクリーニングにマンモグラフィではなくサーモグラフィを選んだ女性は、最も治療可能な早期の乳がんを見逃してしまう可能性があるという。

FDAは既に、サーモグラフィに関する虚偽の広告を差し止める措置を講じた。先週には、Total Thermal Imaging社に対し、サーモグラフィ装置を単独のスクリーニング装置として違法に販売したとして警告文を発した。

また、以前にもFDAは5つの製造業者に対し、サーモグラフィ装置について不適切な主張をやめるように伝えている。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm631957.htm

構成/編集部

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