人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース
2019.03.13

平成元年入社組の8割が「今の自分は理想の上司になれていない」

同年代だけでコミュニティを形成していれば良かった学生時代と違い、社会人は多様な年代と同じフィールドに立たなければならない。

それゆえ、上の世代、下の世代と上手に付き合う処世術が求められるわけだが、一方でジェネレーションギャップによる不和・食い違いが生じやすいのもまた事実だ。

そこで今回、「平成元年に社会人になった方々(以下、元年組)」と、「平成30年に社会人になった方々(以下、30年組)」という30年もの隔たりがある両世代を対象にした興味深いアンケート調査の結果が発表されたので、紹介していきたい。

「理想の部下の育て方」で大きな世代間のギャップを確認

各世代に対して、新卒入社時の理想の上司のタイプについて尋ねる調査が行われたところ、特に顕著な差が表れたのは「理想の部下の育て方」であった。

元年組で「部下を厳しく育てる」と回答した方は約4割(42.3%)と、30年組の約2割(20.6%)に対して2倍近い数値となっており、この30年間における意識の変化が明らかとなった。

元年組の決め手は「やりがい(29.8%)」、30年組は「給料(23.6%)」が最も多い回答に

各世代に対して、「新卒1社目の会社に入社した決め手」を尋ねる調査が行われたところ、元年組の1位は「やりがい(29.8%)」、30年組は「給料(23.6%)」と異なる回答になった。

仕事の魅力が「やりがい」から「給料」へ、近年ではよりリアル志向へと仕事観が変化していることが明らかになった。

また、元年組では、「企業の知名度・企業規模(計18.2%)」の数値が高く(30年組は9.7%)、大きく安定した企業が人気だったことがうかがえる。一方、30年組では「社員との相性(10.9%)」が高く(元年組は3.5%)、近年では「人間関係」の重要性が向上していることがわかった。

元年組の最も多い回答は「定年まで(38.0%)」、一方で30年組は「3年以内(27.9%)」

新卒入社時に、何年間その企業・団体で働こうと考えていたかを尋ねる調査が行われたところ、元年組の1位は「定年まで(38.0%)」、30年組は「3年以内(27.9%)」と全く異なる回答になった。

とりわけ、「~5年以内」と回答した人の割合は、元年組の「15.5%」から30年組の「47.3%」と約3倍に増加しており、働き方や景気・社会動向などの変化に合わせ、「終身雇用」の時代から「転職が当たり前」の時代へと変化していることがあらためて明らかになった。

どちらの世代も「残業・ハラスメント・飲み会」系は共通して多くの票が集まる

回答の分類が行われたところ、どちらの世代とも「残業・ハラスメント・飲み会」に関する回答が多く集まった。

また、世代別に見ると、元年組は「以前から続く年功序列な体制や肩書主義」に嫌気を覚えており、一方30年組は、「時代に合わせて柔軟に働き方が変わらないこと」に疑問を呈していることが明らかになった。

【共通】
・朝早くに職場に行き夜遅くまでいる人が頑張っているという価値観(元年組)
・ことあるごとに行われる飲み会(元年組)
・昔の方が厳しかったから今の程度のパワハラは我慢しなければいけないという慣習(30年組)

【元年組】
・ゴールのない会議/形だけの会議
・声の大きい人が得をする。文句を言ったものが得をする。
・しんどい仕事は新人が行い、ベテランはなぜか免除されること

【30年組】
・変化を恐れて既存のやり方を押し通すこと。時代は変わってきているから、仕事の仕方の変化も考えるべきだと思う。
・「ゆとり世代」という見下し
・無駄な業務フロー(業務を増やすためだけに挟む部署を置いている)

元年組は部下や後輩に対し、「打たれ弱い、執着心がない」という印象

元年組には部下・後輩と、30年組には上司との、職場内におけるコミュニケーションのミスマッチの経験有無を尋ねる調査が行われたところ、両世代ともに約7割が「ある」と回答しており(元年組:75.2%、30年組:67.8%)、このミスマッチは時代を問わずに起きていることが明らかになった。

また、ミスマッチを感じた具体的なシーンについて回答が集められたところ、元年組は部下・後輩に対し「自分の意見はハッキリ言うが打たれ弱い・執着心がなくあっさりしている」という印象を抱いており、30年組は上司に対し「もっと効率的な進め方があるのにもかかわらず、以前のやり方を踏襲しようとする」という印象を持っていることがわかった。

【元年組】
・目標を持っていない、何をしにきたかわからない
・あっさりしてる
・怒っても効果が無い
・いまだ満足な仕事ができないくせに、権利だけは主張する
・部下後輩の自己主張の強さと打たれ弱さ
・あまりに様々なことがハラスメントに置き換えられるため、日々本音が見えにくい
・自分に与えられた仕事はするが、それ以外のことを気づかないのかやらない。自分がやらなくても誰かやるだろうの意識がより強いと思う。

【30年組】
・バブルの話をいつまでもする。自分たちはこうだったから、部下もこうするべきという意識が強い
・自分が、もっとこうしたほうがいいと思うと提案しても、上司がいままでの方法を踏襲すればいいと言われた
・我々の世代はスマートフォンやタブレットを用いて仕事を効率化させようとしたときに,上司はこれらの機械を触っていると仕事をさぼっているのではないかと勘違いされた

元年組の約8割が「理想の上司になれていない」と回答(79.8%)

今度は「元年組」にのみフォーカスが当てられたアンケート調査が行われた。

元年組に対し、現在自分が理想の上司になれているかを尋ねる調査が行われたところ、約8割もの方が「なれていない」と回答した(79.8%)。

その理由として、「部下に慕われていない」といった点のみでなく、「立場が変化し、部下だけでなく会社のことを考えなくてはいけなくなった(優先してしまう)」、「もっと自分にできることがある、自分のマネジメント能力不足」といった反省の声も確認できた。

一方で「なれている」と回答した方からは、「いまの世代に合わせて自分も変化するよう努力している」や「過去の嫌な経験を繰り返さない」といった声があがった。

【理想の上司になれている】
・フランクに話せる職場になっている
・意地悪された分優しく教えられる
・どんな話でも聞いて、進め方のヒントを与えられていると思っている
・理想には程遠いが、新卒社員がのびのび活躍できる職場をつくってやることには今でも努力している

【理想の上司になれていない】
・若い人の言動を見て、つい「自分の世代はこんなんじゃなかった」と思ってしまうことがある
・部下の意見を聞いて、経営者にもっと意見を伝えてあげれていない
・上司の立場になると、すべてを社員目線で考えられなくなるから
・会社の経営方針と自分の保身で自分のしたいことができないでいる
・制約が多過ぎて、思うようにできていないし、部下の本音が見えないから
・当時目標としていた先輩(上司)に追い付いているとは思えない
・入社時とは全く考え方や環境が大きく変わったため

元年組の約9割が「職場環境が変わった」と回答(86.0%)

元年組に対し、平成30年間で職場環境が変わったか尋ねる調査が行われたところ、約9割が「変わった」と回答した(86.0%)。

その理由として、「職場に女性や外国人などさまざまな価値観を持つ人や雇用形態の人が増え、働き方の選択肢が広がった]といったポジティブな回答があがる一方で、「残業削減や生産性向上、ハラスメントやコンプライアンスの規制などにより以前のおおらかな雰囲気がなくなり、人間関係までもドライになった」という声も多く集まった。

【ポジティブ】
・昔より、いろいろな意味で選択肢が広がり、個人を尊重されるようになったと思う
・昔は精神論が多かったが、合理的な判断が多くなった。また働き方改革が進み、効率性が重要視されるようになった。
・事務室で喫煙ができなくなった点
・女性が結婚、出産しても、幾分かは働き易くなったこと
・外国人労働者が多くなった。シンプルに、技能をおぼえたいという向上を目指す姿勢が感じ取れる。彼らにわかりやすく
教えようと考えると、教える側も、技能を基礎から考えるようになり、良い効果がある。
【ネガティブ】
・きびしさが薄れた反面、愛社精神も薄い ・人間関係が希薄になった
・会社と会社員の関係がドライになった
・以前は、職場におおらかな感じがあったが、今は、余裕がない感じがする
・働き方改革で残業等が少なくなった。しかし日々の業務時間が忙しくなった
・昔の方が仕事しやすく、楽しかった。今は、まったくない。利益優先で遊び心が失われている
・異様に過敏なハラスメント意識やねじまがった正義感が人間関係を歪めていることが悪くなった点だと思う
・教育環境が手厚くなり、研修やマンツーマンでの指導など環境は良くなったような気がするが、考える力を育てるのが難しくなった。自分で考えて来いと言われた時代から、答えをその場で導くようにするが、出来なければ教えなければならない。なんでもマニュアル化され、それがないとできない環境にある。

<調査の概要>
・実施時期:2019年2月8日(金)~11日(月)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:「平成元年に社会人になった方」と「平成30年に社会人になった方」
・サンプル数:512サンプル(各256サンプル)
※構成比の数値は四捨五入しているため、100%にならないことがある

出典元:株式会社スタッフサービス・ホールディングス

構成/こじへい

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2019年3月15日(金) 発売

DIME最新号の特別付録は「超望遠8倍スマホズームレンズ」! 特集は「春の新製品ベストバイ」「超進化形スーツ」 etc.

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。