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2019.03.12

職場で〝秘密〟を公表すると生産性が向上するってホント?

 身近な人物がどんな人間なのか、わかったつもりでいても何かの機会に意外な側面を知らされたりもするだろう。往々にして人はわからないものなのだが、周囲に自分の“秘密”を打ち明けるとどんな結果を招くのだろうか。

職場で“秘密”を公表すると生産性が向上する

 人は見た目だけではわからない。長い付き合いのある友人や知人、同僚であってもその人物について知っていることはごく一部と考えたほうがよさそうだ。

 米・ライス大学、テキサスA&M大学などをはじめとする合同研究チームが2019年1月に「Journal of Business and Psychology」で発表した研究では、これまでの65本もの研究論文をメタ分析して、LGBTや精神疾患、病気、身体的欠損などの一般的にはスティグマ(社会的汚名)だと考えられている性質を職場で公表した場合、どんな結果を招くのかを探っている。

 データを分析した結果、LGBTや肉体的欠損を伴わない持病など、一見してわからないタイプの“秘密”の公表は、職場での幸福感と生産性の向上に繋がっていることが浮き彫りになったのだ。研究チームのエデン・キング准教授は、自己開示(self-disclosure)によって、周囲の人々との結びつきが深まり、必要のない懸念から解放されるというポジティブな体験を享受できると説明している。

Tech Explorist」より

 外見に表れないスティグマを公表した勤労者は、仕事にまつわる不安と職務上の役割のあいまいさ(role ambiguity)が減少し、仕事の満足度とコミットメントが向上しているのである。また勤務時間外の生活においても、心理的ストレスが減り生活の満足度が高まっているという。性的マイノリティや発達障害を抱える人々はもっと“オープン”になってよいということになる。

 しかし注意しなければならないのは、外見に表れる“スティグマ”はまた別のメカニズムが働くという点である。つまり、身体的特徴やファッションの傾向(女装や男装、メイク表現など)など、外見に表れる性質を備えた者が“秘密”を公表したとしても周囲にあまり影響を及ぼさないということだ。確かにそうした人物からあえて打ち明けられても驚くことはないだろう。こうしたあえてするまでもないように思われる自己開示は、場合によっては支持を集める目的や、自尊心を高めるための行為だと受け止められ、ネガティブな反応を招くこともあり得るという。

 実際に口にするかどうかはともかくとして、仕事場では我々は秘密や弱さをさらけ出した“ありのままの自分”であって良いということなのかもしれない。

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