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「睡眠時無呼吸症候群の患者は心血管疾患リスクが高い」ペンシルベニア大学研究

2019.03.05

日中の眠気が強いOSA患者で心血管疾患リスク増

日中の眠気が強い閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の患者は、心血管疾患を発症するリスクが高い可能性のあることが、米ペンシルベニア大学のDiego Mazzotti氏らの研究により明らかになった。

研究の詳細は「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine」2月15日オンライン版に掲載された。

この研究は、米国の大規模な観察研究であるSleep Heart Health Study(SHHS)の参加者のうち、中等度から重度のOSA〔無呼吸低呼吸指数(AHI)が5超と定義〕を有する40歳以上の成人患者1,207人を約12年間追跡したもの。

参加者には、入眠困難や睡眠中の覚醒、いびき、疲労感、運転中や日中の眠気などの症状に関する質問票に回答してもらった。

研究では、OSA患者が報告した症状に基づいて、(1)睡眠障害がある群(12.2%)、(2)ほとんど症状がない群(32.6%)、(3)中等度の眠気がある群(38.5%)、(4)重度の眠気がある群(16.7%)の4つの群に分けて比較した。

その結果、重度の眠気がある群では、その他の群に比べて、追跡期間中に心不全を発症するリスクが3倍以上であったほか、心筋梗塞や心不全、脳卒中、心血管死のいずれかを発症するリスクが2倍であることが分かった。

重度の眠気と心血管疾患発症との関連は、年齢や体重、喫煙習慣、糖尿病、高血圧、コレステロール高値、服用中の薬剤などの因子とは独立したものであることも明らかになった。

さらに、重度の眠気がある群では、OSAのない群に比べて、研究開始時点で心血管疾患を有するリスクが高く、追跡期間中に心血管疾患を新たに発症したり、再発したりするリスクも高かった。

Mazzotti氏は「われわれの研究グループによる複数の研究から、中等度から重度のOSA患者は、患者が報告する症状に基づいて特定のサブタイプに分類できることが示されている。

しかし、これまでのところ、特に将来的な心血管疾患リスクに関して、これらのサブタイプが臨床的に影響を及ぼすのかどうかは明らかになっていなかった」と説明している。

今回の研究は、日中の眠気と心血管疾患の発症との関連を示したに過ぎない。

しかし、Mazzotti氏は「さらなる研究が行われなかったとしても、日中の疲労感や眠気が強いOSA患者では心血管疾患リスクが高いことを、医師は認識しておく必要がある」と述べている。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.atsjournals.org/doi/abs/10.1164/rccm.201808-1509OC

構成/編集部

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