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2019.03.08

薬剤は一切不使用!?光触媒技術を使ったアース製薬の蚊取り機がスゴい!

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

人間の吐く二酸化炭素を光触媒で生み出し誘引する蚊捕獲機

 アース製薬から2月20日より発売された、殺虫成分不使用で光触媒技術と特殊誘引剤で蚊を捕獲する「アース蚊がホイホイ Mosquito Sweeper」。「光触媒という技術を使い薬剤を全く使わない画期的な蚊の捕獲機。開発には4年間を費やした思いのこもった商品。光触媒は優位性のある技術なので、国内のみならずマラリア対策といった海外で活用できると期待している」(アース製薬 川端 克宣代表取締役社長)

 同社の調査によると、虫ケア商品(殺虫剤)を選ぶ際に、人体、ペットへの薬剤の影響が気になると安全性を重視する人が多いことが判明。薬剤を一切使わない商品を希望している消費者が一定数おり、近年増えていることもわかった。

 数年前には家電メーカーから蚊取り機能も備えた空気清浄機が発売され話題となり、その後もUVライトや光触媒を使った捕獲機は複数のメーカーから展開されている。光触媒製品では、アース製薬は追随する立場であるものの、既存品よりもさらに先を行ったものを作りたいと、光触媒の発見者であり、ノーベル化学賞の有力候補とされている東京理科大学の藤嶋 昭栄誉教授、光触媒シートやその製造方法で特許を取得している製造販売メーカーのユーヴィックスと共同開発を行い、研究開発に4年間を費やして商品化に至った。

「植物の葉にある葉緑素が太陽の光を受けて行う光合成をモデルにして、葉緑素の代わりに酸化チタンが同じ働きをすることを1967年に発見した。この人工光合成が光触媒。

 現在、光触媒はさまざまな商品に使われていて、手術室の壁に酸化チタンをコーティングして殺菌効果を得たり、新幹線の喫煙エリアではエアコンや空気清浄機に光触媒を使って脱臭する。お風呂場の鏡も酸化チタンをコーティングすると曇らなくなる。光触媒が多く用いられているのは家の外装建材。汚れが付きにくくなり白い塗装でも白さを保てる。東京駅のグランルーフやルーブル美術館のピラミッドの外装も光触媒が使われている。

 蚊は私たちが吐く息の中の二酸化炭素を察知して寄ってくる。酸化チタンに光を当てるとアルコールが分解して二酸化炭素が出るが、今回の蚊取り機では二酸化炭素を出す反応を光触媒で再現した。光触媒で発生する二酸化炭素と特殊誘引剤によって蚊を捕獲する。

 マラリア、ジカ熱、デング熱など蚊を媒介にする病気は多く、現在でも年間5000万人がマラリアに罹り、100万人以上が亡くなっている。この製品は日本で発売されるが、世界中にこの製品が広がれば、少しでもこの数を減らすことができるのではないかと期待している。マラリア多発地帯のアフリカ、東南アジアで使うことを考えれば、電源が引けない地域でも使えるように、太陽電池を電源にした組み合わせをぜひ実現して欲しい」(藤嶋教授)

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