
Image Credit: Vivo
2018年から今年にかけて、徐々に端末数が増えている「ポップアップカメラ」を搭載したスマートフォン。
実はその歴史は、5年以上から始まっていた。
ポップアップカメラを搭載したスマートフォンは、これから定番となるのだろうか。
意外と長いポップアップカメラの歴史
スマートフォンの背面カメラを回転させてセルフィーカメラとして使うというアイディアは、中国OPPOなどが2013年頃から採用している。当時のスマートフォンの前面カメラはあまり画質が良くなかったので、カメラを回転させるメリットがあったのだ。
上のスマートフォンは、中国Doovが2014年に発表したスマートフォン「V1」。円形の背面カメラがくるりと前に飛び出す大胆なデザインが採用されている。ただし、セルフィーを撮影するたびに背面カメラを前へと引き出すのは、若干面倒だったことだろう。
中国メーカーが先駆けて投入
本格的なポップアップカメラを搭載したスマートフォンが登場するのは、2018年に入ってからだ。まず中国Vivoが6月に、小型のフロントカメラが上に飛び出す「Vivo NEX」を発表。こちらはセルフィー撮影時に自動でカメラが飛び出すなど、なかなか凝ったギミックになっている。
そして7月には、中国OPPOが背面パーツの一部が上部にスライドする「Find X」を発表。こちらではポップアップする部品が大きいので、セルフィーカメラだけでなく赤外線による顔認証機能も同時に搭載されている。
このようにポップアップカメラを搭載することで、両スマートフォンはディスプレイからフロントカメラを追い出すことに成功。本体に対するディスプレイの面積比を高めることに成功した。