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テレビを見ていても家族はスマホに夢中…このまま「お茶の間」は無くなってしまうのか?

2019.02.25

「お茶の間」が失われるとどうなる?

「お茶の間」は、思いのほか大きな役割やメリットがあったようだ。失われることにより、どのような変化が出てくるだろうか。良い面、悪い面共に、中野さんに意見を聞いた。

●お茶の間が失われることの良い面

・情報収集を独自にできる

「従来は、お茶の間で誰かに聞けば得られた情報の収集を、独自で行うようになることで、主体性を持ちやすくなると考えられます。また気に入った独自の情報を得ることで、自分の欲求に、より近い結果を得られやすいでしょう」

・視野が広がる

「意識が家庭から外へ向かいやすくなり、視野が広がると考えられます」

・自律心が養われる

「単独で過ごすための試行錯誤や自律心が養われると考えられます」

・自由度が上がる

「第三者からの干渉から逃れられるので、自由度が上がると考えられます」

●お茶の間が失われることの悪い面

・情報の偏りが起こりやすくなる

「単独思考が増えると情報の偏りが起こりやすくなるため、知らないうちに判断力の低下が懸念されます」

・家庭内の異変に気づきにくくなる

「家族間のコミュニケーションが希薄となり、家庭内の異変に気づきにくくなるでしょう」

・家族への不安感が増し、協調性や共感力が衰える

「家族が何を考えているのかがわからず、不安感、不信感、妄想などが広がる可能性が増します。その結果、協調性や共感力の衰えが考えられます」

・健康を損ないやすい

「また注意する者がいないと、自己管理能力の低い人ほど健康を損ないやすいでしょう」

「お茶の間」をあえて作るなら?

意外にメリットが多い「お茶の間」。いま、あえて作るとすれば、どんな工夫をすればよいか。現代人の暮らしに適した、新しい「お茶の間」の形を中野さんに聞いてみた。

「カフェ・チェーン店のような『お茶の間』がよいのではないでしょうか。座席間の間隔が驚くほど密接していて、お世辞にも居心地良いとはいえない店もあります。それでも、カフェへ向かうのは、カチャカチャと鳴る食器の音、読書をする人、パソコンへ向かうなど他者の気配を感じて安心するからだと思います。つまり『他者からの干渉を受けずして、人の気配を感じられる空間』に利用者は心地よさを感じているところがあると思っています。

かつての『お茶の間』は、家族が同じ空間で、同じことを共有する場でした。現代あえてお茶の間を作るとするのなら、同じ空間で別々のことに各人が向き合う空間作りを提案したいですね。誰かと一緒にいても良い意味で『孤独』になれる場所を、自宅で体現できるとよいのではないでしょうか」

お茶の間がないことのメリットである自律心や自由度などを実現するお茶の間なら、家族各人にとって有益な場となりそうだ。“お茶の間喪失”が問題になっているいまこそ、「カフェ」を意識した場を作ってみるのもいいかもしれない。

【取材協力】
家族問題ライター&アドバイザー
中野セリさん
東洋医学、心理学、食などを用いて心を健やかにする提案をしている。心の向き、見方、立ち位置などを変え、楽しい人生を送るきっかけ作りのお手伝い。ブログでは危機管理の大切さと、トラブルへの詳しい対処法を多数公開。
http://nakanoseri.com

取材・文/石原亜香利

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