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ミレニアル世代と親世代が抱える住まいと暮らしの価値観の違い

2019.02.26

世代が違えば、価値観も異なる。「結婚観」や「仕事観」が、世代間で相違のある価値観の代表格だが、「住まい・暮らし」にも考え方の隔たりがありそうだ。

そこで今回、ミレニアム世代(18~25歳)とその親世代(40~59歳)でどのような住まい・暮らしに対する概念・常識の違いがあるかについてアンケート調査が行われた。

居住環境の重視ポイント……ミレニアル世代は「飲食店の多さ」、親世代は「自然災害に対しての安全性」を重視

はじめに、ミレニアル世代および親世代に対して、「居住環境を決めるうえで重視すること」について質問が行われたところ、「買い物に便利な立地であること」(ミレニアル世代:79%、親世代:80%)、「最寄りの駅やバス停から近いこと」(ミレニアル世代:65%、親世代:68%)のツートップは世代問わず共通していたものの、ミレニアル世代と親世代で価値観の違いがみられる項目も見受けられた。

例えば、ミレニアル世代では「飲食店が多いこと」を挙げた人が32%と約3人に1人にのぼったが、親世代で同じ回答をした人はわずか7%。

また、「都市の中心部であること」と回答したミレニアル世代は33%である一方、親世代では17%にとどまっている。逆に、親世代では「自然災害に対して安全な立地であること」と回答した人が53%と半数以上だったが、ミレニアル世代においては43%で10ポイントの差が生じている。

また、「住まいを決めるうえで重視すること」についても、「住宅の性能がよいこと」(ミレニアル世代:69%、親世代:66%)はいずれの世代でも最多となったが、その他の項目では違いがみられる結果に。

「住宅の内装が好みである(または自分で選べる)こと」を選んだ人の割合はミレニアル世代が約6割(56%)であるのに対して親世代が47%、「気軽に住み替えができること」の割合はミレニアル世代が約6人に1人(16%)で親世代が5%と、それぞれ10ポイント前後の差がみられている。

パートナーと暮らしはじめるタイミング……ミレニアル世代は「結婚前」、親世代は「結婚後」

続いて、「暮らし方」についての意識調査が行われた。

まず、「パートナーとは、結婚する前に同居をしたか(または同居したいと思うか)?」と尋ねる調査が行われたところ、ミレニアル世代では「結婚する前に同居した(または同居したいと思う)」が57%で多数派となったのに対して、親世代では「結婚する前に同居しなかった(または同居したいと思わない)」が79%という結果に。パートナーと暮らしはじめるタイミングについては、世代間で大きなギャップがあることがわかる。

さらに、ミレニアル世代においては「結婚前後問わず同居はしない、またはパートナーはいらない」と答えた人も約3割(28%)に。パートナー自体を不要とする人も含め、パートナーとの同居を望まないミレニアル世代は少なくないようだ。

さらに、「25歳の時点で実家暮らしをしていたか(またはするつもりか)?」という質問でも、親世代では「実家暮らしをしていた」が52%、ミレニアル世代では「実家暮らしをしていなかった(またはしていない・しない予定)」が57%でそれぞれ多数派に。ミレニアル世代は親世代以上に、独立心が旺盛であると言えそうだ。

ミレニアル世代に支持される新しい住まい方・暮らし方とは?

加えて「持ち家や賃貸などにとらわれない、新しい暮らし方に興味はあるか?」という質問では、ミレニアル世代の約6割(57%)が「ある」と回答。親世代で同じ回答をした割合は37%となっていることを見ても、世代による暮らしへの価値観の違いがうかがえる。

そこで今回、ミレニアル世代・親世代それぞれに、いま注目を集めつつある「新しい住まい方・暮らし方」についての興味・関心の調査が行われたところ、下記のような結果になった。

<自分の同世代に興味を持たれそうだと思う住まい方・暮らし方>

■「アドレスホッピング」
(固定の家に住まうことなく様々な場所に住む暮らし方)
ミレニアル世代…31%  >親世代…10%
■「サードプレイス」
(自宅や職場ではない、心地のよい第3の居場所を持つこと ※カフェ・居酒屋・公園など)
ミレニアル世代…29%  >親世代…10%
■「ソーシャルアパートメント」
(キッチンやリビングなどを共用部分として利用し、各個室をそれぞれのプライベート空間として利用する住まい)
ミレニアル世代…29%  >親世代…9%
■「デュアルライフ」
(2つの地域に拠点をもった生活 ※都市と田舎、国内と海外など)
ミレニアル世代…22%  >親世代…13%
■「コーポラティブハウス」
(住宅を取得したい人が集まって組合を結成する仕組みにより、集合住宅でありながら自由設計が可能なマンション)
ミレニアル世代…20%  >親世代…8%

いずれの項目においても、ミレニアル世代が親世代の回答を上回っており、若い世代は「住まい」や「暮らし」をより柔軟に捉えている様子がうかがえる。特に「アドレスホッピング」については、約3人に1人(31%)が「同世代に興味を持たれそう」と答えており、今後ますますミレニアル世代の間で広がりを見せていきそうだ。

また、ミレニアル世代に「住まい・暮らしに対する価値観」を聞いた質問では、次のような結果となった。

■数年後に自分がどこに住んでいるかはわからない:72%
■土地や家の価値よりも、その土地や家で何ができるのかのほうが重要だと思う:71%
■自分らしくカスタマイズした家に住みたいという気持ちが強い:65%
■「終の住み家」(最期を迎える時まで生活する住まい)は必ずしも必要がない:45%
■気が合う人であれば、家族以外の人と一緒に共同生活をすることにも抵抗はない:38%
■同じ場所に住み続けることは、安定ではなく窮屈だと感じる:37%

調査結果からは、「土地や家の価値よりもそこで何ができるかを重視する」人が7割にのぼるなど、住まいを「モノ」ではなく「コト」として捉えているミレニアル世代の考え方が浮き彫りになった。

さらに、「自分らしくカスタマイズした家に住みたい」など、住まいにおいてもオリジナリティやパーソナライズ性を求めたいという志向もうかがえる。加えて、「終の住み家」や「同じ場所に住み続けること」を必ずしも求めないという回答もそれぞれ4割前後にのぼっており、何事にも縛られずに自由に生きていきたいミレニアル世代が多いと言えそうだ。

また、ミレニアル世代に「親と自分自身では、住まいに対する価値観が異なると思いますか?」と聞いた質問では、4割超(43%)が「そう思う」と回答。

具体的な価値観の違いとしては、「親は地縁(親族が多い土地、自分にゆかりのある土地に住むこと)を気にするが、自分は好きな場所で暮らしたいと思う」(59%)、「親は拠点を持つことを重視しているが、自分は拠点を決めずに身軽でいたいと思う」(53%)、「親は家を一生の住み家と言っているが、自分は自由に住み替えたほうが得なのではと思う」(52%)、「親は家の広さを重視しているが、自分は住みやすければ広さにはこだわらない」(45%)などの回答が目立っている。

<調査概要>
・調査期間:2019年1月24日~1月28日
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:
ミレニアル世代…18~25歳 有職者男女300名(性別均等割付)
親世代…18~25歳の子どもを持つ40~59歳 有職者男女300名(性別均等割付)

出典元:株式会社ジャパンネット銀行

構成/こじへい

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