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2019.02.20

【開発秘話】13万着以上売れているDoCLASSEの「マジカルサーモ・フードコート」

■連載/ヒット商品開発秘話

 冬の防寒着といえば、ダウンジャケットやダウンコートではないだろうか。しかし女性の中には、温かいものの着膨れするのでファッション性に欠ける、と思っている人も多いことだろう。

 ダウンコートのように温かいが着膨れしないとして現在人気なのが、DoCLASSE(ドゥクラッセ)の『マジカルサーモ・フードコート』である。

 2018年10月に発売された『マジカルサーモ・フードコート』は、『マジカルサーモ・リバースステンカラーコート』『同リバーススタンドカラーコート』『同スタイルコート』とともに構成される『マジカルサーモ』シリーズの1つで、最大の目玉。特徴はスプリングコート並みの薄さながら、ダウンコートレベルの温かさを実現したことにある。販売は全国各地のDoCLASSE店舗および、カタログ通販、同社オンラインショップで、これまでの販売実績はシリーズ累計で15万着以上。しかし、そのうちの13万着以上が『マジカルサーモ・フードコート』である。

社長からのリクエストで誕生

 2018年秋冬シーズンに社運をかけて発売したという『マジカルサーモ・フードコート』が誕生したのは、2016年に実施された新商品の企画検討会議で、同社の林恵子社長からリクエストされたことがきっかけになった。企画生産部 マネージャーの森博樹氏は、次のように振り返る。
「2017秋冬シーズンはダウンをメインに売ろうと考え、コンセプトづくりと試作検討を進めていました。しかし林から、企画検討会議の席上で、『薄くて軽くて温かいコートがつくれないか』というお題が示されたのです」

DoCLASSE
企画生産部 マネージャー
森博樹氏

 林氏がこのようなリクエストをしたのは、同社商品のユーザーは、主に40代や50代のミセスであるため。体型が気になってくる世代なので、少しでもスリムに見えたいという願望が強い。

 そこで、温かいけれど着膨れせずスリムに見えるコートを複数開発。その中で林氏の目に留まったのが、『マジカルサーモ・フードコート』であった。2017年秋冬シーズンにトライアルで販売したところ、累計2万7000着ほど売れた。

「『薄くて軽くて温かい』と謳って販売したところ、好評たったのですが、トライアルだったこともあり、多く生産していませんでした。販売好調だったことから、林が『この商品に賭けてみよう』と決断し、2018年秋冬シーズンは大々的に売っていくことになりました」と森氏。デザインは少し変え、本格展開することにした。

高密度の生地と極薄の中綿で軽量ダウン並みの温かさを実現

「薄くて軽くて温かい」が実現できた最大の理由は、使われている生地が高密度だからであった。タテ糸・ヨコ糸ともに、一般的な生地より多い。この高密度な生地に、風が抜けない含浸加工を表裏ともに施した。風が抜けないことで体温によって温められた空気が冷やされることがなく、中綿によって体温で温められた生地中の空気の熱が逃げることもない、というわけだ。

薄くても温かいのは、風が生地を通り抜けることがないので空気が冷やされることがない上に、空気中の熱を中綿が逃さないため

 中綿には日本バイリーンの『バイウォーム』をというものを使った。通常の中綿に比べて厚みも重さも約半分で、日本でしかつくれない高機能素材である。

 ただ森氏によると、当初は中綿を使わない予定だった。「風が生地を通り抜けなければ寒くない、と思っていたので、当初は張りを出して高級感があるように見えるようにするつもりでした。しかし、コンセプトを気に入った林から『中綿を挟み込んでみて』とリクエストがありました」と言う。

 ダウンと同等の温かさを目指したことからのリクエストだったが、『バイウォーム』を挟んだ試作をつくったところ、軽量ダウン並みの温かさを実現した上に薄くて軽いことから、林氏が気に入り採用に至った。

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