
先日、パリで開催されたクラシックカーの祭典レトロモビルに、ランボルギーニ・ポロ ストリコが特別な赤のミウラ SV を出展した。
このミウラ SV のオーナーは、自動車業界の重鎮で FIA(国際自動車連盟)の現会長を務めるジャン・トッド氏。
レストアされたミウラをオーナーに引き渡すセレモニーが、ランボルギーニ・ポロストリコの出展ブー スで執り行われ、アウトモビリ・ランボルギーニの会長兼 CEO ステファノ・ドメニカリ氏からオーナーの ジャン・トッド氏に直接キーが戻された。
このミウラは 1972 年 11 月 11 日に完成し事故で廃車となった、1968 年製ミウラ S のシャシーナンバ ー3673 を引き継きいだという。
当時は、一部の国で課せられる、新車を対象とした極端に高い輸入税 から買い手を保護する経済的理由や、同ナンバーで以前の車両登録や関連書類を引継ぐ実用的 な理由から、スーパーカーメーカーがシャシーナンバーを再使用することは特に珍しいことではなかった。
シャシーナンバー3673 のミウラ SV は、Rosso Corsa(赤)の車体下部のみ金色、黒レザーの内装 で、最初のオーナーであった南アフリカの Mr Mecin の下に 1972 年に届けられた。
それから 47 年ポロストリコのレストアを経て、まったく同じ姿、完璧なコンディションになって戻ってきたのだ。
13 ヶ月を費やしたレストアでは車を完全に解体し、フレーム、ボディ、内装に付けられた印から、各 種部品に記された番号や日付まで細部にわたり確認。また、ランボルギーニが保存する製造資料 との突き合わせまで徹底された。はたして費用はいくらかかったのか? そしてこのミウラSVの市場想定価格はいくらなのか、気になるところだ。
関連情報:https://www.lamborghini.com/jp-en
構成/編集部