
多様化を極める決済方法。日本においてはいまだ現金主義の人が多勢を占めているようだが、少しずつキャッシュレスを志向する人も増えている。
そんな状況の中、様々な大手企業がQRコード決済サービスを大々的なキャンペーンと共に打ち出しているが、実際のところ、どれくらいの人が利用しているのだろうか?
今回、MMD研究所による20歳~69歳の男女887人を対象にした「QRコード決済サービス」についてのアンケート調査の結果が発表されたので、紹介していきたい。
スマートフォン所有者が現在利用しているQR コード決済サービス、トップは「楽天ペイ」(9.4%)、次いで「PayPay」(8.1%)、「LINE Pay」(7.9%)
スマートフォンを所有している20歳~69歳の男女を対象にQRコード決済サービスの利用状況を尋ねる調査が行われたところ、「現在利用している」という回答が最も多かったのは「楽天ペイ」(9.4%)、次いで「PayPay」(8.1%)、「LINE Pay」(7.9%)だった。
名前のみを知っている人も含めた各サービスの認知度を見ると、トップは「LINE Pay」で86.8%、次いで「PayPay」が86.4%、「楽天ペイ」が79.0%という結果に。
また、「現在利用している」という回答が多かったQRコード決済サービス上位5サービスの利用状況を男女別で見ると、「楽天ペイ」を「現在利用している」と回答した男性(n=447)は11.6%、女性(n=440)は7.0%だった。
「PayPay」を「現在利用している」と回答した男性(n=447)は10.3%、女性(n=440)は5.9%だった。
「LINE Pay」を「現在利用している」と回答した男性(n=447)は8.9%、女性(n=440)は6.8%だった。
「d 払い」を「現在利用している」と回答した男性(n=447)は6.7%、女性(n=440)は7.0%だった。
「Amazon Pay」を「現在利用している」と回答した男性(n=447)は4.5%、女性(n=440)は3.0%だった。
QRコード決済を利用する理由、トップは「ポイントがたくさん貯まるから」(39.4%)
いずれかのQRコード決済サービスを現在利用していると回答した188人を対象にQRコード決済サービスを利用する理由について尋ねる調査が実施されたところ(複数回答可)、トップは「ポイントがたくさん貯まるから」(39.4%)、次いで「会計がスピーディーに終わるから」(31.9%)、「キャンペーンを知って興味を持ったから」(26.6%)と続いた。
また、男女別で見ると男女で最も差が出た項目は「お財布を持ち歩きたくないから」で、14 ポイントの差が開いた。
QRコード決済を利用しない理由、トップは「クレジットカードで十分だから」(43.1%)
いずれのQRコード決済サービスも利用していないと回答した699人を対象にQRコード決済サービスを利用しない理由について尋ねる調査が行われたところ(複数回答可)、トップは「クレジットカード(カードタイプ)で十分だから」(43.1%)、次いで「現金で十分だから」(23.6%)、「個人情報や決済情報が漏洩しないか不安だから」(21.6%)という結果に。
また、男女別で見ると男女で最も差が出た項目は「お金を使いすぎてしまいそうだから」で、8.5 ポイントの差が開いた。
「店員にコードを読み取ってもらうタイプ」を利用してみたいという回答は24.7%
いずれのQRコード決済サービスも利用していないと回答した699人を対象にQRコード決済の利用意向を尋ねる調査が実施されたところ、「店員にコードを読み取ってもらうタイプ」を「利用してみたい」「やや利用してみたい」と回答したのは24.7%、「あまり利用したくない」「利用したくない」と回答したのは39.4%だった。
一方、「自分で店舗側のコードを読み取るタイプ」を「利用してみたい」「やや利用してみたい」と回答したのは24.1%、「あまり利用したくない」「利用したくない」と回答したのは35.8%だった。
※本調査レポートは小数点以下任意の桁を四捨五入して表記しているため、積み上げ計算すると誤差がでる場合がある。
<調査概要>
・調査タイトル:「2019年2月 QRコード決済サービスの利用に関する調査」
・調査方法:インターネット調査
・調査対象者: スマートフォンを所有している20 歳~69 歳の男女
・調査サンプル数:887 人
・調査実査期間:2019年1月8日~2019年1月10日
・調査設問数:5問
出典元:MMDLabo 株式会社
構成/こじへい