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東京23区内唯一の酒蔵・東京港醸造とコラボしたご当地ポッキー「東京あまざけ」首都圏限定発売

2019.02.15

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

廃業から100年を経て復活した「東京港醸造」の甘酒で作った地元ポッキー

 ご当地の特産品とコラボレーションした“地元とつくる、地元ポッキー”の新商品として、東京都23区内で唯一の酒蔵「東京港醸造」が製造する甘酒を使った「ポッキー東京あまざけ」(オープン価格)を、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)限定で2月から発売を開始した。エリア内の駅、空港、大型小売店の土産コーナー、高速道路サービスエリア、国際線発着空港の免税エリア(出国手続き後)にある土産店などで扱っている。

 港区にある「東京港醸造」の前身は、江戸時代後期の1812年に創業した「若松屋」。薩摩藩御用商人であった「若松屋」は、西郷隆盛、勝海舟など開国と江戸城無血開城を目指した藩士たちの密談場でもあり、「江戸開城」という銘柄はそれに由来している。

 明治時代になり後継者問題や酒税法の変化に伴い、「若松屋」は創業100年を目前とした1911年に酒造業を廃業。以後「若松屋」は食堂、雑貨屋に業態を転換して屋号をつないできた。雑貨屋を継いだ7代目で東京港醸造 代表取締役の齊藤俊一さん(下記画像左)は、地元である港区芝の商店街の役員時代に、衰退の一途をたどる商店街の将来への不安を感じ、「東京のど真ん中の港区に酒蔵を復活させたら、東京タワーと相まって、観光客が来てにぎわうのではないか」と考えた。しかし芝の土地は敷地わずか22坪で酒蔵としては現実的ではなかった。

 解決策を探っていた時期に出会ったのが、京都・伏見に本社がある大手酒造会社で20年以上酒造りを経験し、お台場で醸造責任者をしていた杜氏の寺澤善実さん(下記画像右)。当初、寺澤さんは「この敷地では採算が合わない」と酒蔵復活に反対したものの、齊藤さんと二人三脚を条件に動き出した。国が酒造免許を新規に発行しない方針から免許取得まで約7年かかり、廃業してから100年を経た2011年に酒蔵として港区に復活した。

 麹製造から酒が完成するまでの全ての工程を、敷地22坪、地上4階建てビルの中で行っている。4階が麹室と蒸米、3階が洗米、2階が発酵、搾り、貯蔵、1階が瓶詰めと販売所で、4階のビルでいかに効率よく作業できるか計算した導線を設計、少人数で効率的にコストを抑えた酒造りができる酒蔵になっている。

「醸造所内には発酵タンクはあるが、貯蔵タンクはほぼなく、造ったらすぐに搾って瓶詰めして出荷。常にできたてのお酒を提供するという、東京の都心という地の利を生かした商品づくりを行っている」(齊藤さん)

 水は東京の水道水を利用するという都会ならではの酒造りをしている。東京の水道水は、高度浄水処理の導入や、国が定めた水質基準より高いレベルの「おいしさに関する水質目標」を独自に設定することによって世界に誇る品質といわれる。

「東京都の水道水(利根川・荒川水系)は中軟水で、伏見の地下水とよく似た酒造りに適した水。酒の味や色を悪くする鉄やマンガンはまったく含まれず、湧き水などに比べて衛生面でも安全」(寺澤さん)

 東京港醸造が製造している、東京の水、米(八王子産)を使った東京生まれの甘酒が「東京あまざけ」。米麹と米を原料にした麹甘酒で、すっきりとした自然のうまみと甘味、芳醇な香りが特徴。

 江戸時代から甘酒は暑気払いとして飲む習慣があり、健康的な飲料として親しまれている。甘酒には天然ビタミンB(1、2、6)、必須アミノ酸、ぶどう糖が含まれており、これらの栄養は病院の点滴とほぼ同じ内容で、甘酒は栄養価の高さから「飲む点滴」とも言われる。アルコール分を含まないので、お酒が苦手な人や子どもでも飲むことができて、日本だけでなく、世界的に健康意識の高い人を中心に注目が高まっている。

 東京あまざけを使った地元ポッキー「ポッキー東京あまざけ」は、首都・東京の酒造りや日本の食文化を伝える新しい東京土産として訴求していくという。

「子どもの頃から食べていたポッキーと自分が造った甘酒が商品化されたのはとてもうれしい。近年甘酒は健康や美容に良い飲み物として、健康志向の高い人を中心に人気が高まっている一方で、発酵食品離れともいわれる状況にもあり、甘酒が誰もが知る人気のお菓子ポッキーとコラボレーションすることで、お子さまから大人まで国内外の多くの方に食べてもらい、甘酒の良さを知っていただきたいと思っている」(寺澤さん)

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