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2019.02.13

平成の30年でビジネスパーソンの仕事観はどう変わったか?

いよいよ平成が終わろうとしている。この30年間、社会を揺るがす出来事がいくつも起こり、労働者はその都度、激動の波へ時に身を預け、時に耐え忍びながら、目の前の仕事に従事してきた。

今回、そんな激動の30年間をバブル期(1990年前後)、就職氷河期(2000年前後)、人生100年時代(現代)に分け、各時代における「仕事の捉え方」を振り返り、さらに新元号以降の仕事観を、働き方の専門家である、doda編集長・大浦征也氏が提言している。

会社選びの基準はどう変化したのか?

バブル期

バブル期は、学歴と選ぶ業界で入る会社がだいたい決まっていた。旧帝大を出た文系ならば官僚か大手銀行。理系ならば重厚長大のメーカーへ。業界の中は同じような待遇だったので、「会社選び」という観点は薄くどちらかというと「業界」選びが主流だった。

出典:2018年12月12日 日経産業新聞

出典:2018年9月23日 日本経済新聞

就職氷河期

就職氷河期では、業界内でヒエラルキーが明確になった頃。かつて倒産しないと考えられていた銀行などが破綻し、安定した業界がなくなると肌で感じられた時代。だからこそ、「どの業界」ではなく、「どの会社」に入るかが大切に。いわゆる「就職から就社」に変わった。

人生100年時代

どんな会社に所属したいかという基準ではなく、具体的に「その会社で何ができるか」もしくは「その会社で何を解決できるのか」を考える時代に。つまり、会社組織という所属場所よりも自己や社会の関心ごとを探求できる環境や上司、同僚との関係性、仕事内容などを重視する時代に変わってきている。

新元号時代

これからの時代は、ライフステージの変化に合わせて自然体で仕事を選ぶように。個人の状況や意思に合わせる形になるので、会社選びの基準は多様化・複雑化する。つまり「自分に合った仕事を選択する」ことを実現する手段として働く、職場を選ぶように。

このように、そのときに求めることによって基準が変化するため、基準が多様化・複雑化していく時代が到来する可能性がある。

出典:公益財団法人日本生産性本部「新入社員「働くことの意識」調査報告書」

以上のように「会社選びの基準」は、バブル期に「業界重視型」→就職氷河期に「会社重視型」→人生100年時代に「環境重視型」に変化し、新元号では「基準多様・複雑型」へ転換していくと考えられる。

会社への帰属意識はどう変化したのか?

バブル期

会社に尽くすのが当たり前の時代。会社への忠誠心が高度経済成長の原動力だったのかも。また、転職という概念が無く1社に務めるのが当たり前。個人の成長や家族の幸せのために会社で頑張り、忠誠心を誓うことがベースにあったため、会社に勤め上げることは、人生の幸せにつながるというメンタリティだった。

就職氷河期

厳しい就職環境で会社を選んでいるので、基本的に会社が好き。ポジティブに会社へのロイヤリティがある時代。当時のベンチャー企業も社員のロイヤリティ向上に力を入れた。会社の持つビジョンに共感し忠誠心を誓う風潮があった。

人生100年時代

会社への帰属意識は低い時代に。「会社」と「個人」の関係がフラットになった。またプロジェクトベースで働くことも出てきており、どこの組織に所属しているかという意識が希薄になってきている。会社に所属しているというよりも誰と何をするかを重視するように。

新元号時代

フリーランス、パラレルワーカーも増え、会社への帰属意識はますます希薄に。ただし、自分が手がけるプロジェクト、仕事への帰属意識は逆に高まる。自分が興味を持つものや、関心を抱いている社会課題の解決などを仕事にすることも増加していくため、自分らしく働ける場所へのロイヤリティはむしろ上がるかも。

以上のように「会社への帰属意識」は、バブル期に「忠誠的帰属意識型」→就職氷河期に「ビジョン共感的帰属意識型」→人生100年時代に「帰属意識なし型」と変遷を遂げ、新元号では「興味関心への帰属意識型」と、「個」が主役の時代が到来すると予想されている。

転職に関する考え方はどう変化したのか?

バブル期

「DODAする」といった転職に関する流行語が生まれた時代。裏を返すと、まだ転職があまり一般的ではなく、ネガティブなイメージが強かった、転職に関する言葉が流行語になった。

就職氷河期

大手企業でも経営が傾くことがあり、退職者が出てきたことにより人材の流動化が進んだ。そのため経験者を採用できるようになったため、新卒しか採用したことがなかった企業まで中途採用を始めた。

これにより、企業は新卒を採用して育てるよりも即戦力が欲しいという考えに変化したため、中途採用市場が活性化した。

人生100年時代

人生100年時代が謳われる中、労働寿命も長くなっていることもあり、1社に留まることだけが選択肢とはならない時代に。

転職への垣根が相当低くなり、転職手段も多様化。スマートフォンで簡単に転職活動が出来たり、SNSで知人からスカウトされるなど、転職が”カジュアル化”している。やりたい仕事に就くために、転職するという意識が一般化。

新元号時代

かつての60歳、65歳で定年、引退という時代ではなくなり、働くタームが長期化。そのため、ずっと同じ会社にいることは少なくなり、”常用雇用”という概念が薄れていき、ポジティブなジョブホッピングは増加する。

「転職」ということが、ことさら話題になることもない、ごく普通のことに変わっていく。流動性は高まり、1人当たりの転職回数は増えるが、日本の教育制度・人事制度上、欧米のように転職回数が度を越すということはない。

出典:2018年8月16日日本経済新聞

出典:doda<20代~60代の会社員1,200人対象>
「転職に対するイメージ」「理想の働き方」に関する調査」

このように、30年の間に転職が「ネガティブイメージ」から「ポジティブイメージ」へ変わっていることがみて取れる。

定年後の働き方、過ごし方はどのように変化するのか?

バブル期

現代よりも健康寿命が短かった時代。定年後にアクティブに過ごせるようなコミュニティも少なく、今ほど制度は充実していなかったため、活動的に過ごしたくても、あまりアクティブにはなれなかった。

就職氷河期

この頃に定年退職した世代が最も豊かであった。年金や保険、退職金制度が充実しており、健康な老後をアクティブに過ごせた。
現役時代はバブル崩壊から失われた10年を経験したが、それだけの恩恵は受けることが出来ている。

人生100年時代

定年が延び、健康寿命も伸び続ける中、健康である限りは働き続けることも可能に。年金制度への不安もあるが、生涯現役という言葉が表すように定年後も働きたいと考える人が増加。50歳ごろから働き方が多様化し、ある一定時期は存分に働き、ある時期は余暇を楽しむなど労働サイクルが人によって異なる。

新元号時代

定年という概念がなくなる。働きたい人は、興味がある仕事にプロジェクトベースで参加する、社会課題を解決するNPOやボランティアに参加するなど、多様性がある働き方ができる環境に。シニアの起業もすでに出てきており、今後増えてくることは間違いない。

出典:内閣府「平成30年版 高齢社会白書」

<総括>個人と会社、仕事の関係は、主軸が高度経済成長期、バブル期の「業界」から、「会社」、そして「個人」へと変遷。

会社と個人の関係性がフラットになってきた。それに応じた働き方を実現できる環境になってきている。ただし、多くの人が言うように「日本の働き方が欧米化する」かというと、そうとは言い切れない。

変化には揺り戻しがつきもので、会社への帰属意識が薄まると、そこを高めようとする企業も出現し、その会社へのロイヤリティを持って働く人も出てくる。教育制度や人事制度の違いもあり、単純に欧米化することはないだろう。

言えることは、多様化。欧米的な働き方、人生100年時代の働き方など、様々な仕事との関わり方を受け入れる社会に変化していくことは間違いない。

出典元:doda PR事務局(㈱プラチナム内)

構成/こじへい

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