物語に歌と踊りが織り交ぜられ、演劇と音楽とダンスが一度に楽しめるミュージカル。舞台とは異なる角度からミュージカルの魅力が堪能できる「ミュージカル映画」も、とても人気があります。今回はミュージカル映画に興味を持ち始めた方に向けて、おすすめの作品を紹介します。
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歴史あるミュージカル映画の魅力、最近ヒットした『ラ・ラ・ランド』は見逃せない!
ミュージカル映画の歴史は深く、初のトーキー映画『ジャズ・シンガー』(1927年)をミュージカル映画の起源としている説もあります。近年でもミュージカル映画の人気は衰えず、最近では『ラ・ラ・ランド』の世界的ヒットが話題となりました。
ゴールデングローブ賞やアカデミー賞などで数々の賞を獲得した本作。冒頭の場面から、雄大で美しいミュージカルシーン一気に惹きこまれてしまいます。
『ラ・ラ・ランド』でもわかるように、ミュージカル映画では音楽の良さ/ダンスの迫力と同等に、いかにミュージカルシーンを自然に織り交ぜられるかもポイントだといえるでしょう。
これだけは外せない! おすすめのミュージカル映画~洋画編~
ミュージカル映画をあまり見たことがない方に「これだけはぜひ」という映画を紹介。
『サウンド・オブ・ミュージック』
ブロードウェイミュージカルを1965年に映画化。今なお世界中で愛されるミュージカル映画の金字塔です。観たことがない方も、「ドレミの歌」「エーデルワイス」といった名曲は一度は聴いたことがあるでしょう。感動のストーリーと風景の美しさも見どころです。
『オズの魔法使』
劇中歌「虹の彼方に」がとても有名なこの作品。1939年の映画で、派生作品も数多く公開されています。当時の主流であるモノクロ映像だけでなく、この頃はまだ珍しかったカラーフィルムを取り入れた演出は革新的。現在見ても、新鮮に映ります。
『マイ・フェア・レディ』
オードリー・ヘップバーンの代表作のひとつ。同名ミュージカルを1964年に映画化したもので、ガサツだった花売り娘のイライザが美しくなっていくさまに見とれつつ、コミカルな面もあり、恋模様にキュンとするロマンティックな作品です。なお、オードリー・ヘップバーンは1957年に『パリの恋人』というミュージカル映画でも主演を務めています。
『魔法にかけられて』
ミュージカル映画が苦手な方にもおすすめなのがこちら。ディズニーによる実写映画です。ファンタジーの世界から現実世界に迷い込んでしまった主人公のドタバタ劇なのですが、感動的なストーリーに仕上げているのはさすがディズニーです。突然歌い出す主人公に「何で歌ってるんだ?」とツッコミが入ったり、パロディも満載。ファンタジーとロマンとコメディが見事に融合しています。
『シカゴ』
2002年作品。ストーリー展開のテンポの良さやスタイリッシュな映像、ロキシーとヴェルマというタイプの異なる女性2人のコントラストなど、演出に魅了されます。ミュージカルシーンも圧巻。出演陣の圧巻の演技は必見です。
『雨に唄えば』
こちらもミュージカル映画の金字塔として知られる名作。同名の主題歌はとても有名で、主人公のドン(ジーン・ケリー)が雨の中主題歌を歌いながら踊る場面は、映画史に残る名シーンです。