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早くも今年のDACベストバイ候補!MQAフルデコードに対応したMYTEK「Brooklyn DAC+」

2019.02.04

Impression

最初に組み合わせたのはクラスDのモノラルパワーアンプ『FX-AUDIO-FX-501J』である。これを『Brooklyn DAC+』のデジタルボリュームを使って鳴らす。小編成のジャズセッション、佐山雅弘トリオ「メモリーズ・オブ・ビル・エヴァンス/マイ・ファニー・バレンタイン」(96kHz/24bit)を聴く。アナログ音源からサンプリングされた図太い音が特徴だ。さすがにモノパワーだけあって音像定位がクッキリとしている。爆発的なパワーが炸裂するという感じではなく、モニター的にバランスのとれた演奏だ。しっとり落ち着いた女性ボーカルとして、井筒香奈江「Laidback2018/You Are So Beautiful」(192kHz/24bit)を聴くと、ボーカルがすっとセンターに定位して、リップノイズが分かる程、繊細な音が再現された。

こんどはシングルエンドでヘッドホンを聴いてみる。使ったのはAudioquest『NightHawk Carbon』である。高域が耳に優しく、しかし、解像度は高いのが特徴の振動板にバイオセルロースを使ったモデル。ボーカルはさらに瑞々しくなり、声にうるおいが増し増しになった。細かい音の再現性も高く、音像定位と音場感のどちらにも優れている。ヘッドホンアンプとしてかなり優秀である。

パワーアンプをリファレンスのJDF『ULTRA MONITOR AMPLIFIER HQS 2400』に変更、バランス接続して、アナログボリュームで再生する。スピーカーもリファレンスのApogee『Duetta Signature』を使う。マイ・ファニー・バレンタインは左右の広がり感がいい。低音も沈み込む。鮮明な音になった。ボリュームをバイパスしてバランス接続でパッシブアッテネータのEL SOUND『highendvolume XLR custom』をつなぐと、低音がブリブリになった。ハイハットの高域もビシッと出る。ガッシリとした音になった。少し粗い感じもする。井筒香奈江のボーカルは、ややドライになった。いや先ほどがウエット過ぎたのかも知れない。

手元にあったトランス方式の12V電源を接続してDC駆動してみると、S/N感が向上して透明感のある音になった。ボーカルはなめらかさを増すが、低域の押し出しが弱くなる。全体にスッキリした感じだ。これは電源の供給能力の問題かもしれない。専用電源を用意すれば内蔵電源を凌駕する可能性が感じられた。

Impact of MQA

最後に本機の特徴であるフルデコードMQA再生を試してみよう。MQAはソフトウエアだけでも一部をデコードできるが、その本領を発揮するのはMQA対応DACを使ったフルデコードと言われている。アプリにはAudirvana Plus、トランスポートはワディアのハイエンドモデルを使い、PCAudioLab MemberのS氏宅のリスニングルームで試聴をおこなった。スピーカーはDIATONE『2S-3003』である。

私はMQAフルデコードは初体験だったが、音質の違いは想像以上だった。試聴したのは「これがハイレゾCDだ! ジャズで聴き比べる体験サンプラー」という1000円のお試し版のようなCDだが、MQAをONにすると情報量が圧倒的に増えて、音の輪郭が明確になり、音場も左右に広がる。これは確かにハイレゾ音源の音だ。しかも、ソフトウエアデコードと比較するとフルデコードの方が断然、高音質になる。CDトランスポートなど過去の遺物と思っていたら、MQA対応CDが出てくれば復活するかもしれない。いやわざわざCDで購入しなくてもMQA音源でいいわけか。

そうこうしていると、ESSが世界初のMQAハードウエアレンダリング対応DAC SABRE ES9068Qを発表した。これによって、2019年はMQA対応DACがどんどん製品化される可能性が高まった。『Brooklyn DAC+』がベストバイと言えるのは、もう少し待つ必用がありそうだが、現時点でもハイコスパなフォノ入力対応、フルデコードMQA対応のDAC内蔵プリアンプと言える。DAC購入を検討している人は、ぜひ候補に加えていただきたいモデルである。

Audirvana Plusの設定画面で、MQA Decoder deviceを選択しておく。

懐かしのワディアのCDトランスポートを使用。VRDSメカを採用している。

試聴用に購入した体験サンプラー。聞き比べができるようにMQA音源とノーマル音源が収録されている。今回の試聴ではDAC側で切り換えた。

写真・文/ゴン川野

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