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2019.02.02

【海外で輝く人】「プライベートをなくす働き方はしたくない」フランスで活躍するコーチになるまで

「20代は仕事に打ち込んで、30代は好きなことをして生きると決めた」そう話すのは、メレ安芸さん。フランスにいながら、世界各国に800人以上のクライアントを持つメンタルコーチだ。しかし、これまでの道のりは平坦ではなかった。日本を飛び出した先で待っていた試練と挫折とは。

仕事に捧げると決めた20代

 安芸は東京にあるイギリス系企業の人事コンサルタントとして働いていた。「20代はとことん仕事をする!」と決め、平日は終電まで残業し、休日出勤も厭わなかった。もちろん友人と会う時間はなく、会社と自宅の行き来で毎日が過ぎていた。20代後半になると、これまでの人生を振り返ることが多くなった。やりたかったけど、やらなかったことが山ほどある。それが無性に惜しくなった。

 中でも「海外で生活してみたい」という気持ちは、日に日に大きくなっていった。意を決して上司に相談すると、留学期間中は休職扱いにしてくれることになった。夢への扉が開きかけ、これまでよりも仕事に打ち込んだ。「目標があるだけで、今までと同じ日々がこうも楽しくなるものか」大学院の入学試験も無事に合格し、ロンドンへと旅立った。

プライベートをなくすような働き方はもうしたくない

 ロンドンでの生活は、想像以上に厳しかった。ゼミの学生のほとんどは英語を母国語としており、英語のノンネイティブは安芸の他には台湾人の男性1人だけだった。レポート12本、試験6教科、修士論文。1年間に提出すべき課題や授業についていくのに精一杯だった。幸運なことに、大学の近くには安芸が在籍している会社の本社があり、スタッフがレポートや勉強についての相談に乗ってくれた。

 ある日本社を訪ねると、帰り支度をするスタッフ達の会話が聞こえてきた。「これからフィットネスに行ってくる」「演劇を観てくる」時計に目を向けるとまだ17時すぎだ。「いつもこんなに早く帰るの?」仲の良いスタッフに尋ねると、彼女は当然のように答えた。「もちろん!みんな遅くても19時には会社を出るわよ。」残業が当たり前の日本の会社との違いに驚きながら思った。「これからはプライベートをなくすような働き方はしたくない。30代は好きなことをして生きよう」

何もしない贅沢

 大学が休みに入ると、友人の帰省に付き合い、フランスのノルマンディーを訪れた。そこでは特別なことは何もしなかった。朝起きるとコーヒーを片手にゆったり過ごし、たっぷりと時間をかけて昼食をとった。アペリティフ(食前酒)としてワインを飲み、夕方になるとビーチに出かけた。

 そして家に帰るとまたアペリティフを楽しんだ。日本でもイギリスでも、追い立てられるように毎日を生きていたため、”何もしない贅沢”を初めて味わった。「わたしが求めているライフスタイルはフランスにある」そう感じ、フランスに移住することを決めた。大学院での修士課程を修了した後、日本で休職扱いだった会社を退職した。

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