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その時どうする!?東海道新幹線の総合事故対応訓練に学ぶ移動中のリスクヘッジ

2019.01.30

日々、多くの乗客を乗せて走り続ける東海道新幹線。しかし新幹線に乗車中、予期せぬことが発生したら!? そんな万が一に備えてJR東海では定期的に異常時の対応訓練を行なっている。

年に1度のペースで実施される「総合事故対応訓練」

今回開催されたのは、年に1度のペースで実施される「総合事故対応訓練」だ。これは東海道新幹線の数ある訓練の中でも最も大規模なもので、今年で31回目を迎える。訓練項目も実際の新幹線車両を用いたものから、施設、信号、架線などの運行を支える建造物のトラブルへの対処など、実に25項目にも及ぶ。参加者は乗務員、パーサーをはじめ、グループ会社、相互乗り入れ先のJR西日本、JR九州の社員、警察、消防など総勢1300名で、三島駅付近にある「三島車両所」で実施された。東海道新幹線では2017年に発生した台車亀裂や2018年6月に発生した車内での殺傷事件、これから起こり得る東海地震など、今まで以上の防犯性や異常時への対応能力向上を求められている。今回の訓練でも特に重点をおいたのが大規模震災を想定した「お客様救護訓練」だ。

お客様救護訓練の様子。車掌が乗客の状況は確認する。

まずこの訓練のシナリオを紹介しよう。駿河湾沖を震源とする大地震により、東京に向かって走っていたのぞみ112号は新富士~三島間に長時間停車を余儀なくされる。運転再開のめどが立たないことから乗客は車内から近くの避難所へ避難をすることに。ただし、車内には大きな荷物を持った乗客、けがをしている、気分が悪い、車いすを使用しているなど、様々な乗客が乗り合わせた状況という設定だ。

訓練時、JRや関連会社の社員が乗客役を担った。

今回は車内乗務員のほか、長時間停車中に現場へ駆けつけた車外の応援部隊と連携した避難訓練が実施された。異常時にはまず混乱を避けるためにも車内でこまめな案内放送がなされる。この時注目したいのが、日本語だけでなく、英語での放送も行なわれる点だ。海外からの利用客も多い東海道新幹線だけに日本語だけでなく、最低でも英語でのアナウンスは欠かせない。実際、東海道新幹線では最近、駅到着時など、自動音声による英語アナウンスに追加して肉声での英語放送も実施している。

列車外から駆け付けた係員が車内に入り、避難を援助する。

さて車外への避難が決まったのぞみ112号の車内では、車掌、パーサーが乗客の状況を把握。気分の悪い乗客にはメディカルキットを持って対応に当たる。車外からの応援部隊が車内に入ると速やかに避難誘導が開始され、手荷物の少ない乗客、大きな手荷物を持った乗客の順で避難する。車いすや単独での避難が困難な乗客は複数の要員で幅の広い車いす対応の乗降ドアから車外へ避難した。

訓練では子連れ客の設定も。

車いすの乗客は救急隊と協力しながら下車する。

移動中、作業に当たる作業員同士で声を掛け合うシーンが目に留まる。

「足元に気をつけて!」
「後ろに段差あります!」
「手、放しますね」
「お願いします」

乗客の安全はもちろんだが、作業に当たる自分が負傷しては意味がない。万全を期して、双方で大きな声で安全に避難誘導を進めていく。

車外に出た乗客はしばし線路内を移動したのち、あらかじめ指定されている避難経路で最寄りの避難所へ避難する。なお、新幹線の場合、火災など一刻の猶予もない時などを除き、状況が許せば、「手荷物は持って避難することが可能」(JR東海 東京広報室 穂苅裕太郎さん)だ。

大きな荷物を持ったまま避難することも可能な新幹線。

負傷者を乗せた担架が降ろされた。

列車の横を避難する

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