
ノートパソコンの購入を検討していると、「SSD」という単語を目にしたことはないだろうか?「ハードディスク(HDD)に代わるもの」ということは、なんとなくわかっても、どんなメリットがあるのかはよくわからない…。そんな人のために、今さら聞けない「SSDの基本」をこの記事で解説する。
そもそもノートパソコンに搭載されているSSDとは?
SSDは、これまでパソコンの主記憶装置(ストレージ)の主役だったHDDと同じで、OSやデータなどのファイルを保存しておくものだ。ただ、その仕組みはまったく異なっていて、以下のような特徴がある。
・高速
・軽量
・低電力
また、精密機器なので衝撃に弱いことに変わりはないが、HDDに比べると丈夫という特徴もある。まさに、ノートパソコン向けのストレージと言えるだろう。
【参考】
SSDとHDDのデュアルドライブを搭載したRazerの15.6型ゲーミングノート「Blade 15 Base Model」
SSDとHDD同時搭載、さらにLTEも!圧倒的コスパを誇るマウスコンピューター「m-Book J」
HDDはノートパソコンに向かない?SSDにはデメリットも
とくにノートパソコンにおいては、性能面で完全にHDDの上を行くSSD。もはやHDDの出番はないのだろうか?
じつは、SSD唯一の弱点として「容量と価格」が挙げられる。SSDは、同じ容量のHDDと比べると価格は高価になるし、同じ価格のHDDと比べると容量は少なくなってしまうのだ。単純に容量だけで見ると、コスパが悪いというのがデメリットだ。
SSD vs HDD!ノートパソコンに搭載するならどっち?
SSDだと、パソコンが起動するスピードが圧倒的に早い。とくにノートパソコンの場合は、「軽量」や「低電力」といったメリットも使い勝手に大きく影響する。SSDの高性能は捨てがたいので、少々高くてもやっぱりSSDを選びたいところだ。
ノートパソコンにはSSDとHDDのハイブリッドタイプもある
SSDの高速性能を活かしつつ、容量あたりの価格差を埋める「SSHD」などと呼ばれるSSDとHDDのハイブリッドタイプのストレージも存在する。iMacのストレージに用意されているFusion Driveは、まさにこのタイプだ。
頻繁にアクセスするデータはSSD、そうでないデータはHDDに保存。これを最適かつ自動でやってくれるので、HDDのみの状態よりデータへのアクセスが早いというわけだ。もちろん高速性能はSSDに劣るが、安価に大容量を手に入れられるのがメリットだ。
ノートパソコンにSSDを搭載する場合は容量が選びのポイントに
容量あたりの価格が、どうしても高くなってしまうSSD。ノートパソコンに搭載するなら、必要な容量についてしっかり検討しておきたい。
ノートパソコンに搭載するSSDはどれくらいあれば容量不足にならない?
残念ながら、「容量はこれだけあれば十分」という最低ラインを明らかにするのは難しい。というのも、パソコンの使い方によって、必要な容量が大きく変わってくるからだ。
たとえば、スマホで撮りためた写真や動画をどんどんノートパソコンに移せば、すぐに容量不足になってしまう。でも、そういうデータは自宅のNASやオンラインストレージに保存しておくと、意外と少ない容量でもやりくりできたりするものだ。
ノートパソコンの使い方が定まらないときは、必要な容量ではなく予算を優先して組むのも手だ。