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〝毎月定額で全世界住み放題〟を提供するコーリビングサービス「HafH」の可能性

2019.01.27

サブスク型の「コーリビング」世界版

(毎月決まった額を支払う)サブスクリプション型の購入スタイルとシェアリングサービスという、2つの大きなトレンドを合体させ、なおかつ世界規模で展開するというサービスが間もなく立ち上がる。その名は「HafH(ハフ)」という。

「HafH」は、「第2のふるさと」を意味する「Home away from Home」の頭文字をとって命名された。サービスの内容をざっくり言うと、敷金・光熱費といった付帯費もコミコミで、最低1か月居住を条件に、世界各国の提携住居に住み放題、というもの。いわば、月額のシェアハウス・ネットワークの全世界版。ただ、「シェアハウス」という表現はちょっと語弊があり、ここは「コーリビング」(Co-living)がふさわしい。

コーリビングとは、もっぱら長期滞在・少人数を前提とするシェアハウスよりも外部に対してオープンで、短期滞在が主のゲストハウスよりも長期滞在を通じたコミュニティ形成をねらった、新しい概念。海外では浸透しつつあるが、日本でこれを知る人はまだ少ない、トレンドの卵だ。

立ち上げは長崎のスタートアップ

運営会社のスタートアップKabuK Styleによれば、「HafH」を活用する利用者層として想定しているのは、まずは「ノマドワーカー」などと呼ばれるフリーランスの人たち。そして、これにとどまらず、企業に雇用されて働く人たちも視野に入る。

「これからは、大企業の人たちも、働き方改革を通じて、働く場所を選べる時代になる。都会のオフィスを出て、地方の美味しい空気を吸いながら働き、夜は地元の料理に舌鼓を打つというスタイルが選択肢になる」と、同社担当者は語る。

「HafH」のスタートは2019年1月8日となるが、しばらくの間は利用できる拠点は限られる。3月までは、長崎市の1号店「HafH Nagasaki SAI」を通常のゲストハウス、コワーキングスペースとして運営。4月以降は、同市内の2号店などのほか、福岡市・大阪市のホステルにくわえ、海外の拠点が利用可能の予定という。年内には、国内外ネットワークを50拠点以上に広げたいという。

世界遺産を有する、日本有数の観光都市で誕生する1号店「HafH Nagasaki SAI」は、3階建ての鉄筋コンクリートの商用ビルをリノベーションしたもの。1階はカフェで、2階にコワーキングスペースと観光客用ドミトリー、3階にコーリビング用のシェアハウスという構成だ。

1号店「HafH Nagasaki SAI」のエントランス部分

1号店「HafH Nagasaki SAI」内部の共用スペース

こうしたサービスは「手続きが面倒では?」という先入観がつきものだが、「HafH」についてはいたってシンプル。申し込みフォームに必要事項を入力し、初月の利用料金をウェブで決済する。あとは、利用したいときに専用ページから拠点を選択して、予約するというのが基本的なシステム。サブスクリプション型なので毎月課金されるが、利用の休止・停止はいつでも可能。専用ページ内では登録者同士のコミュニケーションや評価機能もつけることで、住人の安全性等も確保していく予定だ。

利用コースは、「いつもハフ」、「ときどきハフ」、「はたらくハフ」の3つ用意されている(2019年1月1日現在)。「いつもハフ」(月額8万2000円)は通常の家賃と同様の考え方に基づくが、HafHの拠点に住み放題、「ときどきハフ」は1か月のうち10日間を上限として宿泊利用可能(月額3万2000円)、「はたらくハフ」(月額1万2000円)は1か月のうち何日でも、HafH Nagasakiのコワーキングスペースを利用可能(別途料金でベッド利用可)という内容。

シンプルでわかりやすさを重視した利用コース(「HafH」ウェブサイトより)

「いつもハフ」はコーリビング利用者向けだが、「ときどきハフ」はコアとなる自宅を持ちながら多拠点居住や週末旅行を楽しみたい人、「はたらくハフ」は地元に「HafH」拠点があって通常のコワーキングスペースとして使いつつ、たまの旅行で目的地の「HafH」拠点も仕事場として利用したい人に向いている。

KabuK Style社 共同代表の大瀬良 亮(35)さんは、当サービスの短・中期的な展望を次にように語る。

「これまで僕自身が、世界中を旅しながら働いてきました。距離にして地球15周分。ちょっと週末にイスラエルを旅しながら働く、みたいな生活に慣れてくると、飛行機に乗っているあいだに本が2冊読めたり、現地の美味しいご飯や、素晴らしい出会いがあったり、それを求めて仕事を頑張って終わらせようとしたり…。都心で働いては得られない体験が得られることに気づきました。

そしてそんな暮らしをしている人が世界中にいるということも。イスラエルの人が、日本の地方へ旅をしながら働く、という選択肢も物理的には可能なはずです。日本の地方にはハワイにも負けない魅力が眠っています。世界中の人たちがその地方の魅力に届く『世界中を旅しながら働く』プラットフォームをメイドインジャパンで作りたいと思っています」

「サブスク」と「シェアリングエコノミー」というキーワードから、働き方改革、地方創生と、イマドキなワードが目白押しのビジネスには、クラウドファンディングサイトMakuake を通じて1000万円を超える資金が集まり、前評判は上々のようだ。世界を旅する働き方に興味があれば、検討してみてはどうだろうか。

写真画像提供/株式会社KabuK Style

文/鈴木拓也(フリーライター兼ボードゲーム制作者)

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