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2019.01.28

高齢者の孤独死を防ぐIoT仏具「みまもりん」は普及するか?

ラスベガスで世界最大の家電見本市CES2019が開催された。

CESに出てくるのは、どれも驚くように斬新な製品ばかりだ。1989年公開の『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』に出てきた2015年を明らかに超えているものもある。空飛ぶ自動車とホバーボードはともかくとして、あの映画は文書の通信にファックスのような紙出力機器を使っていた。当時はファックスが「夢の最先端機器」だったのだ。

確かに30年前の空想の先に踏み出している製品もある。ところが、その製品を誰しもが使いこなせるのかという問題はまた別物である。

映画のようにならなかった日本

バック・トゥ・ザ・フューチャーの2015年世界では、日本のフジツーさんという人が主人公マーティ・マクフライの雇い主だった。経済的繁栄を迎えた日本は、いずれアメリカの財界をも呑み込むと当のアメリカ人も考えていたのだ。

だが現実の2010年代はそのようにならなかった。日本では少子高齢化が加速し、独居老人の孤独死が問題になる。

ここで考えるべきは、もしも異変が起こった当日に家族がそれを察知すれば……ということだ。そういうことができれば、孤独死の可能性も抑えられるだろう。

「おりん」をIoT製品に

今回は株式会社作島の代表取締役、作島寬氏に話を聞いた。この会社は、京都の仏具店である。

「高齢者の孤独死を防止するIoT製品は、いろいろあります。たとえば室内を監視する小型カメラがそうです。しかしそれは、『いつでも誰かに見られている』という不安を呼び起こしてしまうものでもあります」

そう語る作島氏は現在、クラウドファンディング『Makuake』に製品プロジェクトを出展している。インターネット回線と接続するIoT仏具『みまもりん』というものだ。

日本のみならず、海外でも高齢者の孤独死問題は解決すべき課題として挙げられている。『Kickstarter』 や『Indiegogo』を見ても、それを目指した製品はいくつもある。

だが、おりんという仏具をIoT化してしまおうという発想は、恐らく世界初ではないか。

「みまもりんは1日数度の日常的な行為を家族に通知します」と説明する作島氏。仏壇のおりんを鳴らすことは、ほんのさりげない能動的行為である。それをみまもりんのセンサーが察知し、おりんを鳴らした事実を登録先の家族のスマートフォンに通知する。

もしその通知が来なければ、何か異変が起こったかもしれないということだ。

もともとは僧侶の提案で構想化された製品だそうだが、その着眼点は見事という他ない。何しろ、複雑な操作は一切必要ない。要は日々変わらずおりんを鳴らせば、己の健在を家族に知らせることができるのだ。

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