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結果的にサービス残業が増える!?「自由な働き方」がもたらすメリットとデメリット

2019.01.28

“自由な働き方”でサービス残業が長くなる

 多様な働き方が可能になっている現在の仕事の現場において、フレックスタイム制に加えて職種によってはかなりの部分でスケジュールの組み立てなどが自由裁量に任されている業務も少なくない。ある意味ではフリーランスに近い働き方とも言えるのだが、こうした自分でスケジュールを調整できる条件下で働く者は結果的に働く時間が長いことが最新の研究で報告されている。そしてその時間の多くは給与に加算されない事実上のサービス残業になるという。

 前出と同じ英・ケント大学の研究チームが2018年11月に「Social Indicators Research」で発表した研究では、働き方のスタイルと仕事量の関係を探っている。

 研究チームはイギリス世帯縦断調査(Understanding society)の2010年から2015年のデータから、フレキシブルな働き方を3段階に分類した。その3つは下記の通りだ。

・1週間の総労働時間を満たすように日によって勤務時間を柔軟に割り当てるスタイル(文字通りのフレックスタイム制)。

・一部で在宅勤務が可能な働き方。

・スケジュール調整が可能な働き方。

ZME Science」より

 一説ではイギリスの勤労者で平均して男性は週に2.2時間、女性は1.9時間のサービス残業をしているといわれているが、分析の結果、上の2つの働き方では特にサービス残業が平均よりも特に増えも減りもしていないことが明らかになった。

 しかしながら3番目のスケジュールも自由裁量で決められる働き方では、男女共にサービス残業が長くなっていることもまた判明した。専門職の男性は平均よりもサービス残業が1時間長くなり、専門職の女性は40分長くなっていたのだ。フリーランスに近い働き方をすれば労働時間が長くなり、しかもその増加した分の労働時間は往々にして給与には反映されない。

 そして特に懸念されるのが、パートタイムワーカーでスケジュールが自由裁量の働く母親が被る“実害”であるという。フルタイムの働く母親には週に40分以上のサービス残業は認められないものの、パートタイムの働く母親はプラス20分、つまり計1時間のサービス残業を行なっている実態が導き出されたのである。

 これはやはり、パートタイムで働く女性は周囲から組織へのコミットメントが低いと思われているのを自認していることが原因で、それを埋め合わせるためにサービス残業が長くなりがちであると研究チームは説明している。

 もちろん周囲がパートタイムワーカーに対してそのようなネガティブな印象を持っているのかどうかはケースバイケースだが、働く現場ではこうした“偏見”を取り除くことはもちろん、“偏見”を生み出さない環境づくりが求められているのだろう。

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