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「CES2019」で気になった3つのデジタルトレンド

2019.01.23

毎年、年始に開催されることから、その年のデジタルトレンドを占う意味でも注目を集める、IT&家電見本市「CES」。今年開催された「CES2019」では、スマートホームやIoT、AI、音声認識、5G、4K/8K、ヘルスケア、ウエアラブル、ドローン、VR、ロボティクス、自動運転といったトレンドそのものは、ここ2~3年と大きく変わらないものの、それぞれの技術が着実に進歩し、より生活に身近になってきていることを実感できた。中でも特に印象に残ったトピックを、いくつかピックアップして紹介したい。

世界に存在感を示した日本のものづくり

CES2019でうれしかったニュースのひとつが、シャープの復活だ。今や家電だけでなく、ロボットに自動車にVRと、コンシューマー向け製品に関わる最新技術なら何でもありといった感じのCESだが、その主役の一角を占めるのは、やはりテレビだ。シャープは2015年末に北米向けのテレビ事業から撤退したのを機に、CESへの出展を取りやめていたが、鴻海傘下となって再建が進んだこともあり、今年は大手家電メーカーのブースが並ぶCESのメイン会場へ、4年ぶりの復帰を果たした。ブースには超高精細な8Kディスプレイや、昨年東芝を離れてシャープ傘下となったノートPCの『dynabook』シリーズ、調理家電の『ヘルシオ』シリーズからペット関連製品まで幅広い製品を展示。シャープとして再び、海外事業に注力していく姿勢を示した。

初日に開催されたメディアイベントでは、シャープの石田佳久副社長が登壇し、『8KとAIoTで世界を変える』という中期経営ビジョンと、そのビジョンに即した出展であることを説明した。

一方、スタートアップ企業が集まる会場では、日本のものづくりスタートアップ勢も元気いっぱいだった。昨年6月に経済産業省の後押しで始まった、スタートアップ支援プログラム「J-Startup」として、初となるパビリオンを出展。スタートアップ22社が参加して、自社製品&サービスをアピールした。ここ数年CESでは米国、中国のほか、フランスを中心とする欧州のスタートアップが目立ったいたが、今年は日本のスタートアップもしっかりと存在感を示せたのではないか。

1200社以上のスタートアップがひしめく会場の中で、存在感を示したJ-Startupブース。JETROが中心となって早くから準備を進め、22社が共同出展を果たした。

その1 フレキシブルOLEDの時代が到来?

シャープのブースでは同社が開発したOLED(有機EL)と、それを採用したスマートフォン『AQUOS zero』も展示されていたが、CES2019で最も話題を呼んだOLED製品といえば、やはりLGの巻き取り式テレビ『The LG SIGNATURE OLED TV R』だろう。発表会を取材したが、大画面テレビが台座の中にするすると吸い込まれていく様子には、メディアからも思わず歓声があがっていた。有機ELは液晶と違って背景にバックライトが不要かつ、プラスチック基板での製造が可能なため、フレキシブルに曲げられる。スマートフォンでは『Galaxy S』シリーズなど、すでにこの特徴をいかしてディスプレイの両サイドを曲げた製品もあるが、このような巻き取り式のテレビは史上初。今やリビングでテレビを見るシーンは限定的であることを考えれば、見たい時だけ取り出して、あとはしまっておける大画面テレビは大変合理的と言える。

65インチの4Kディスプレイを搭載するLGの『The LG SIGNATURE OLED TV R』は早ければ年内にも発売される予定で、価格は未定。耐久性なども気になるところだ。

一方、フレキシブルOLEDではもうひとつ、中国のOLEDメーカーRoyoleが昨年発表した折りたたみスマートフォン『FlexPai』の試作機も出展され、長い行列を作っていた。5Gの時代を迎えて、より高精細な動画配信がどこでも楽しめるようになれば、大画面へのニーズがさらに高まることは容易に想像ができる。一方で手に持てる大きさにも限界があるとなれば、次は折りたたみというのも自然な流れかもしれない。Royoleの製品は試作機ということもあり、操作性、反応速度ともまだまだという印象だったが、すでにサムスンも折りたたみスマホを開発中とのこと。近々行うイベントで発表されるのではとの噂もあり、今年はフレキシブルOLEDが一気に盛り上がる可能性もある。

Royoleの折りたたみスマートフォン『FlexPai』は、7.8インチのディスプレイを搭載。折り曲げた状態ではスマートフォンとして使え、電話もかけられる。

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