万一事故に遭遇した際、身の安全の命運を分けるのが「シートベルト」。2008年に後部座席のシートベルト着用が義務化されてはや10年、JAFがシートベルト着用率について調査した。
3分の2の人は、後部座席でシートベルトを着用できていない!?
2018年現在、自動車搭乗にあたり、全座席のシートベルト着用が義務付けられている…と認識できている人はどのくらいいるだろうか?
現在販売されている自動車はほぼ全て、運転席と助手席の搭乗者がシートベルトを着用していない場合、アラームがなる仕様となっている。そのためか、一般道路でのシートベルト着用率は運転席で98.8%、助手席で95.9%とかなり高い。
しかし後部座席はといえば…その着用率、たったの38%!

3分の2しか着用ができていないことが明らかになったのだ!
その油断が、ゴールド免許喪失の原因に!?
5年間、無事故・無違反をキープすることによって手に入るゴールド免許。ゴールド免許を所有していると、車の任意保険額の割引が受けられるなどメリットも大きい。
しかし、一度でも違反をして減点を受ければ、次の更新でゴールド免許を失ってしまうことをお忘れなく!
調査によると、高速道路での後部座席のシートベルト着用率は74.2%。実は着用ができていない場合は、罰金こそないものの立派な減点対象となる(ちなみに一般道での非着用は口頭注意)。
「後部座席は大丈夫」と甘く見ていると、減点をくらい泣きをみることになるのである。
非着用により増加するリスク
シートベルトを着用してないと何が怖いか。
もちろん減点だって嫌だが、それ以上に恐ろしいのはやはり事故に遭った時ではないだろうか。
JAFによると、シートベルトを着用していない場合、①本人が致命傷を負う②衝突の勢いでぶつかるなどして、同乗者に致命傷を負わせる③車外に投げ出される、といったリスクが増加するという。
自分の怪我はもちろんだが、自分の身体が誰かを傷つける凶器になってしまうかもしれないことを考えると、シートベルト着用は確かに、同乗者の「義務」と言えるだろう。
そして国土交通省は2020年9月以降に発売される全ての新型乗用車において、後部座席においてもシートベルトを非着用だとアラームが鳴る「シートベルトリマインダー」設置を義務付けている。
「乗ったらベルト!ベルトをしてから走り出す!」
そんな言葉を頭に入れながら、安全・安心なドライブを楽しみたいものである。
関連情報/http://www.jaf.or.jp/eco-safety/safety/rearseat/infographic/
構成/ino