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2018年の携帯電話業界はどんな年だったのか?プロが辛口診断

2019.01.20

ソニーモバイルの厳しさ

房野氏:2018年はソニーモバイルがつらかったなと思いました。

法林氏:ソニーはつらいと思うな。

石野氏:そうですねぇ。

房野氏:あまり話題にも出てこなかったように思います。

石野氏:悪い話題はいっぱい出てきますけど。

法林氏:「Xperia XZ3」のレビューの少なさ感。

房野氏:使うと高評価というのは多かったですが。

石野氏:XZ3はいいんですけど、「Xperia XZ2」が、やらかしすぎたというか。“ランチパック事件”(2014年に発売された「Xperia ZL2」のラウンドした背面が山崎製パンの「ランチパック」のようだと呼ばれ、今回のXperia XZ2も「ランチパックの再来」と評された)がやっぱり大きかった。XZ2が出て、あのネットでの賛否、否の方が多い声が……。

法林氏:なんじゃこりゃっていう。

石野氏:方向性を間違えたかなという気がします。軌道修正は早かったのでいいんですけど。

石川氏:でも、XZ3もただ有機ELを載せましたっていっているだけじゃダメな気がするけどね。

法林氏:石川君はそういっていたね。シャープが有機ELを採用するなら、シャープならではのものが必要、ソニーは何も考えないで載せるだろうって噂をしていたら、本当にそうだった。BRAVIAだと言っているけどさ、みたいな。

石野氏:BRAVIAは一般の人にはわかりやすいですけど。

法林氏:シャープはちゃんと「軽さ」を入れてきた。

石川氏:ソニーはブランドで売っていく感じでしかない。ソニーファンにとってはいいかもしれないけれど、一般の人に響くかといったら難しいかな。

石野氏:あと、カメラが明らかにトップクラスから離れてきちゃっているというか。

法林氏:条件が整えばきれいですよ、整えないといけないけど(笑) でも、iPhoneよりはきれいだと思う。

石野氏:えー……。いや、先日、フォトグラファーの三井公一さんがPixelとiPhoneとXperiaでやっていた撮り比べを見ると、HDRとかソフトウェア処理のところがXperiaは弱いなって感じました。三井さんは「撮ったまま素直に出す昔のiPhoneみたい」というようなことを書いていましたけど。「昔のiPhoneみたい」というコメントが印象的でした。

法林氏:デジカメ側に引っ張られている。

石川氏:スマホのカメラに求められているものと違うよね。本人たちもそこに気がついているかもしれないけれど、社内的に無理だって感じ。

石野氏:AppleですらHDRで色を強めに出す方向に行っているのに、散々携帯電話を作ってきたソニーが、今それでいいのかってところがありますよね。

法林氏:デジカメの人の意見も必要なんだけど、それをうまく咀嚼できていない感がある。ファーウェイにはライカがついているけど、そうはいっても外部の人なので、うまく咀嚼できた。サムスンには何もないと思っているかもしれないけど、実は元ソニーの人たちがいる。サムスンは実はカメラを開発していた。

石野氏:カメラ部隊がなくなってスマホ部隊に取り込まれたんです。

法林氏:サムスンがデジカメをやりますというときに、ソニーをはじめ日本のデジカメメーカーの人を大量に引き取り、カメラを作ったんだけど、やっぱり2強には太刀打ちできず、ダメになって、サムスンのカメラ部隊は解散となった。その人たちがどこに行ったかというと、全員スマホのカメラに行った。だからGalaxyのカメラはすごい。

石野氏:そこからすごく良くなりましたよね。

法林氏:昔はたいしたことなかったけれど、「Galaxy S7」くらいからかな、めちゃくちゃ良くなった。

石野氏:昔は、カメラで選ぶんだったら、まず避けるブランドだったんだけど。

法林氏:センサーもカメラの仕組みも、よくわかっているし。一度デジカメでは勝てなかった人たちが入っているから、いかにして勝つかをいろいろ考えている。よく出来ていると思います。そうじゃなきゃ、絞り可変とかできないですよ。

2018年、どんなスマホを使った?

房野氏:2018年、みなさんはどんな端末を使ったんですか?

石野氏:P20 Pro。

石川氏:自分もP20 Proを買いました。

石野氏:ファーウェイばっかり買っています。

房野氏:私は2017年モデルを使っていたんですが、Galaxy Noteが良かったなと思いました。手書き入力の良さを改めて感じました。

石川氏:じゃあ「LG Q Stylus」をぜひ買ってください。

石野氏:Q Stylusはね、本当に“ジェネリックNote”って言っちゃえばいいのになって。

房野氏:確かにそんな感じです(笑)

石野氏:“G Note”。

法林氏:LGの担当者が怒るよ!

石野氏:日本だけ、ジェネリックNoteの略で“G Note”って名前にしちゃえばいいのに。

房野氏:LGの端末はモデル名に「G」を使っているので、いいかもしれないですね。

石野氏:Gを使っているし、ジェネリックのGだし、僕の中では“G Note” (笑) 

法林氏:内蔵のペンじゃなくて手でも書けるけどね。爪の先で書ける(笑)

房野氏:でも、やっぱり2018年はP20 Proでしたね。

石野氏:今年を象徴する端末ですよ。未だに(カメラの評価をするサイト)「DxOMark」で抜かれていないですから。Mate 20 Proが超えられるかどうか。ちょっと桁が違う次元になっているというか。センサーが大きいのは強いですね。

石川氏:やっぱりセンサーだよね。

石野氏:なんだかんだ言いつつも。

法林氏:“ファーウェイ・イヤー”だったね。

......続く!

次回は、CES2019について話し合います。ご期待ください。

法林岳之
法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。

石川 温
石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。

石野純也
石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。

房野麻子
房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。

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