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2019.01.20

2018年の携帯電話業界はどんな年だったのか?プロが辛口診断

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は2018年の携帯電話業界について議論します。

3大キャリアの2018年通信簿

房野氏:2018年の携帯電話業界を振り返ってみたいと思います。まずは3大キャリアから。ドコモ、KDDI、ソフトバンクの2018年はどうだったでしょうか。

房野氏

法林氏:ドコモは良かったけど、秋の“ドコモショック”(2割から4割料金を下げると吉澤社長が発言したこと)が結構大きかった。NTTの意向もあるし、その後ろには政府の意向も見え隠れするけれど、あれはダメだなと思いましたね。今の体制のダメなところが見えちゃった感じがする。そこは残念だったかな。「P20 Pro」を独占販売したことは、ユーザーがどう思うかは別として、手腕としては間違っていなかったと思いました。

法林氏

石野氏:吉澤社長は、あのときちょっと苦しそうでした。普段かけないメガネをかけて話していた。聞いたら、ちょっと体調が悪かったらしいんですよ。たぶん、持ち株の社長にパワハラを受けた後で、体調が悪くなっちゃったんですよ。根性見せろって言われて(笑)

石野氏

法林氏:NTTグループは、今後、力関係が変わる気がするんだよな。ホールディングスの社長が鵜浦博夫さんから澤田 純さんに替わったので、それで力関係が替わるような気がする。今度の社長はNTTコム出身だし。

NTT代表取締役社長 澤田 純氏

石野氏:あー……そうですよね。

法林氏:その前がどうだかは知らないけれど。どういう風になるのか。

石野氏:NTTコム出身だとね、こう……コンシューマ事業をわかっていない可能性がありますからね。

法林氏:「Mate 20 Pro」の発表会の後の、各社発売しますと紹介された中の「goo Simseller」の売り方の意味のわからないこと。iPhone Xとセットって、なんだそれって。

石野氏:いやいや、高級ワイヤレスチャージャーとして、ですよ(笑)

法林氏:ドコモは、例の2割から4割削減の発言だけが気に入らなかった。結果的に政府に屈している感じがして非常に嫌だった。逆に、KDDIの髙橋さん(髙橋 誠社長)は良かったと思っている。やっぱり彼はDDI出身でカウンターカルチャーの人なので、「(楽天のローミング受け入れが)NTTに取られるくらいならウチが取る」って言った話もそうだし、Netflixもいろいろあったけれど、結局、ソフトバンクがショップで売っているのに対して、「ウチはバンドルでやります」と言ってみたり。そういうこともうまくやっているので、髙橋さんは1年目としては、僕は十分、及第点だったと思います。

石川氏:あのタイミングで楽天と話をまとめたのはすごいですよね。みんながずっこけた感じもありましたけど。

石川氏

法林氏:ちょっとね、え? とも思ったけれど、取らなければドコモに取られているからね。それは事実なのでね。

石川氏:面白い座組になるだろうし。

房野氏:ソフトバンクはどうでしたか?

石川氏:ソフトバンクは2018年、Androidシフトがすごかった。なぜあんなにAndroid端末を入れるんだろうと思うくらい。扱っていないのはGalaxyくらいですよね。ただ、キャリアとしてAndroid端末をそろえても、ユーザーが付いてくるかといったらそうでもない気がするしなぁ。

石野氏:ちょっと急激にシフトしすぎですよね。

法林氏:お客さんを手放さないための施策は一生懸命やっている。ソフトバンク回線を持っている人で、ある一定以上の長期ユーザーには、月月割の24回目が終わる頃合いを見計らってダイレクトメールが来ているね。ウチも来た。機種変更で1万5000円の割引になる。Mate 20 Proと「Xperia XZ3」と「AQUOS zero」が紹介されていて、機種変更してねって。

房野氏:iPhoneユーザーにも来ているのでしょうか。

石川氏:来ましたよ、2万円引きだったかな。

法林氏:それは石川君だから来たんじゃないの?(笑)

石野氏:でもね、2万円安くなっても、元の値段が2万円高いですから。

法林氏:3キャリアに出している製品のメーカーさんが、いくつかあるじゃないですか。モノによってはソフトバンクで一番売れるものもあるそうですよ。

石川氏:ソフトバンクはPixel 3/3 XLが結構売れているので、この座談会の発言を修正しておかなくちゃいけないなって(笑) 売れないよって言ったけれど、実は売れているそうです。

石野氏:あれだけ広告をばかばか投入すれば、売れるんだなって。

法林氏:今後、Pixelのライト版が出るって話もあるね。

房野氏:ほう。

石野氏:まぁ、Pixelは高いし。AIであそこまでできるんだったらね……

法林氏:「夜景モード」と「ポートレート」を使うと、すごいなって思うよね。深度センサーがなくてもこれだけできるんだと。

石野氏:ただ、やっぱり気持ち悪さが残るというか。

法林氏:この距離でそのボケはないだろうって。

石野氏:AIってブラックボックスの部分があるじゃないですか。なぜ、この結果を出せるのかっていうのが、完全に論理的にはわからない技術。ソフトウェアでぽんと押すと、なぜこの結果が出てくるのかということは、Google自身も完全に説明できないところがあるんじゃないかな。若干、恐怖心みたいなものを感じる。

法林氏:いや、違うんだよ。あれはね、Googleのデータセンターの中に「ISHINO」っていう棚があって、そこがピコンと光ったら、一生懸命Photoshopで調整しているんだよ(笑)

石野氏:まぁ、やっていることは高速Photoshopというか、リアルタイムPhotoshopというか(笑) ただ、夜景モードまで行くとちょっと気持ち悪いというか。

法林氏:気持ち悪いといったら、ファーウェイ端末のポートレートモードで光がハートマークになったりする機能。なにそれって感じ。

石野氏:Mate 20 Proのビデオの「AIカラー」もすごい。

法林氏:リアルタイムに人だけをカラーにするやつね。

石野氏:すごいなって思いました。そりゃスマートフォンが高くなるわって気がします。だって、PC以上のパワーが必要になってくるじゃないですか。チップも高性能になるし、高くなるわって。

法林氏:今年、AIは鍵を握っているよね。

石川氏:そこの勝負ですよ。

石野氏:あとは、できることを増やせるかですよね。今だと、すごいとは思うけれど、iPhoneくらいだったら、まだまだ物足りない感じがする。ニューラルエンジンをもっとちゃんと使おうよって気がします。それこそ、おバカな日本語変換にニューラルエンジンを使ってよって。

法林氏:本当にそう。SIMフリー端末はGoogle日本語入力を採用するメーカーさんが多かった。iWnn(あいうんぬ、オムロンソフトウェアの日本語入力システム)がなくなってきている。

石野氏:Android純正であるんだったら、そっちの方が早いですから。ASUSはかたくなにATOKを積んでますけど。

法林氏:あれは契約があるからね。

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