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2019.01.15

心臓の機能を改善するリハビリトレーニングで性生活も向上、カナダ研究機関

心臓リハビリに思わぬ効用、性生活も向上

心疾患のある人が受ける心臓リハビリテーション(心臓リハビリ)には、本来の目的以外にも性生活の向上という刺激的な作用が期待できることが分かった。

カルガリー大学(カナダ)地域保健科学部のCelina Boothby氏らが実施した研究から、心臓リハビリを受けている患者では性機能の改善がみられ、性行為の頻度も高まることが明らかになったという。詳細は「Canadian Journal of Cardiology」12月6日オンライン版に掲載された。

心臓リハビリは、心筋梗塞や心不全を経験した患者や血管形成術、心臓外科手術を受けた患者に対し、心機能を改善する目的で医学的な管理下で実施されるプログラムを指す。

具体的には、体力向上のための運動に関するカウンセリングやトレーニング、心血管系に良い健康的な生活を送るための教育、ストレスを軽減するためのカウンセリングなどが行われる。

Boothby氏らは今回、心臓リハビリによる性生活への影響について検討した論文のシステマティックレビューを実施し、基準を満たした14件の研究を特定した。

このうち性機能に着目した6件の研究を調べたところ、3件で心臓リハビリ後に性機能の改善が認められ、2件では結果は一貫せず、心臓リハビリ後に性機能が悪化することを示したものは1件だけであった。

また、心臓リハビリのプログラムに参加した人は、参加していない人と比べて性交渉の頻度が高い傾向にあることも分かった。なお、ほとんどの研究は男性を対象としたものではあったが、Boothby氏は「女性にも心臓リハビリによる同様の効果が期待できる」としている。

Boothby氏らによれば、心疾患がある患者では疲労や息切れ、胸痛、勃起不全、腟の乾燥がみられることが多く、これらが身体的な制限をもたらす可能性がある。

また、心疾患患者の多くが使用する降圧薬は、男性の性機能不全や女性の性的反応の低下との関連が指摘されているほか、不安や抑うつを抱える患者が多いことも、心疾患が患者のセクシュアリティに影響を与えている要因として考えられるという。

一方、心臓リハビリのプログラムに参加すれば体力が向上し、活動的になることで、性生活もアクティブになると考えられるという。ただし、今回の研究では心臓リハビリと性的な満足度との間には強い関連は認められなかった。

この論文の付随論評の著者で、運動医科学クリニック(CLINIMEX、ブラジル)のClaudio Gil Soares de Araujo氏は「心臓リハビリに定期的に参加すると体脂肪が減り、筋肉量は増え、柔軟性やバランス感覚が高まる。さらに、長時間の高強度運動も行えるようになる。

そのため、心臓リハビリは心疾患がある男女が性生活を向上させるための最善の手段であるかもしれない」と述べている。

しかし、Boothby氏は「性生活のことが気がかりだという心疾患患者は多いはずだが、入院中や退院時にその問題が取り上げられることは少ない」と指摘する。

「退院時には患者は薬の説明や身体活動などについて多くのことを学ばねばならず、退院時は性生活に関する情報提供のタイミングとしては望ましくない」と同氏は話している。

その上で、同氏は「以前と比べて心疾患患者が長生きできるようになっている。回復期の性行為についてはさらに検討する必要があるが、性生活は患者の全般的な生活の質(QOL)において極めて重要な要素だといえる」と強調している。

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.onlinecjc.ca/article/S0828-282X(18)31055-9/fulltext

構成/編集部

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