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NVIDIAが世界初の商用利用できるレベル2+自動運転システム「NVIDIA DRIVE AutoPilot」を発表

2019.01.09

NVIDIA は、世界で初めて商用利用可能な、レベル 2+ 自動運転システムである NVIDIA DRIVE AutoPilot を発表した。

DRIVE AutoPilot には、複数の画期的な AI テクノロジが実装されており、これによって、来年までに監視付き自律走行車両の生産が可能となるという。

レベル 2+ の自動運転ソリューションである NVIDIA DRIVE AutoPilot は、自律走行におけるワールドクラスの認識機能とコックピット内の豊富な AI 機能を組み合わせたユニークなソリューション。

自動車メーカーは、NVIDIA DRIVE AutoPilot の導入により、洗練された自動運転機能、ならびに運転席内でのインテリジェントなアシスタント機能および可視化機能をマーケットに投入することが可能となる。

NVIDIA の自律動作マシン事業のバイスプレジデントであるロブ・チョンガー(Rob Csongor) 氏は、次のようにコメントしている。

「フル装備のレベル 2+ システムでは、現在、路上で使用されているものをはるかに上回るコンピューティング パワーと洗練されたソフトウェアが必要となります。NVIDIA DRIVE AutoPilotはそれらを提供します。自動車メーカーは 2020 年までに先進の自律走行ソリューションをいち早く実装できるようになり、さらにそのソリューションの自律性を迅速に向上させることも可能になります」

DRIVE AutoPilot では、高性能の NVIDIA Xavier システムオンチップ (SoC) プロセッサと最新の NVIDIA DRIVE ソフトウェアが初めて統合されており、状況認識のために車両の外側とキャビンの内側を捉える、包括的なサラウンド カメラ センサー データが多くのディープ ニューラル ネットワーク (DNN) で処理される。

高速道路での車線合流、車線変更およびパーソナル マッピングを含む、すべての自動運転オートパイロット機能が実現されるようになる。

キャビン内向けには、ドライバー モニタリングや AI コパイロット (副操縦士) 機能、車両のコンピューター ビジョン システムを用いたキャビン内で最先端の可視化機能が含まれる。

NVIDIA DRIVE プラットフォームは、路上での安全性を高めながら、長距離運転あるいは渋滞した道路でのドライバーの疲労やストレスを軽減する自律走行車ソリューションを構築している、全世界の数百の企業に採用。

レベル 2+ のこの新しいシステムは、ロボットタクシー対応であるレベル 5 の機能を実現する、NVIDIA DRIVE AGX Pegasus システムを補完するものとなっている。

DRIVE AutoPilot は、既存のレベル 2 の ADAS システムの限界の克服を目指すものです。最近の米国道路安全保険協会 (Insurance Institute for Highway Safety) の調査によれば、レベル 2 の ADAS システムでは、車両検知が不完全で、カーブや急勾配の道路では車線内に車両を維持させる能力が欠け、ドライバーによる制御が突然必要になる、システムのディスエンゲージメント (モード解除) が頻繁に発生するということが示されていた。

ABI リサーチの自動車調査担当バイスプレジデントのドミニク・ボンテ (Dominique Bonte) 氏は次のように話している。

「現在のマーケットにある、車線維持およびアダプティブ クルーズ コントロールのシステムは、消費者の期待に応えられていません。NVIDIA の高性能 AI ソリューションにより、近い将来には、より効果的なアクティブ セーフティーと、より信頼性の高い自動運転システムが登場するようになるでしょう」

Xavier SoC が 毎秒 30 TOPS の処理を実現

NVIDIA DRIVE AutoPilot の核となっているのは、毎秒 30 兆回の計算を実現する Xavier SoC。安全性を重視した Xavier は、冗長性と多様性を実現する設計となっており、6 種のプロセッサと 90 億個のトランジスタにより、リアルタイムで膨大な量のデータを処理することができる。

Xavier は、世界初の自律走行用オートモーティブグレード プロセッサであり、現在生産が進められている。全世界の安全性についての専門家たちが、安全な製品の構築に適していると、Xavier のアーキテクチャおよび開発プロセスを評価しているという。

車両の内外に AI を実装

DRIVE AutoPilot のソフトウェア スタックには、車両外の困難な状況に対処するための DRIVE AV ソフトウェアと、車両内のタスクに対処する DRIVE IX ソフトウェアが実装されている。

DRIVE AV では、全方位の状況認識ができるサラウンド センサーが採用されており、高精度の自己位置推定およびパス プラニング機能が装備。これらの機能により、高速道路に入ってから出るまでのあいだ、監視付きの自動運転が可能となる。

基本的なアダプティブ クルーズ コントロール、車線維持および自動緊急ブレーキを上回る、DRIVE AV の周辺認識機能により、車線が分離または合流している状況にも対処でき、車線変更も安全に行えるようになる。

DRIVE AV には、DriveNet や SignNet、LaneNet、OpenRoadNet、WaitNet といった、多様性と冗長性を実現するための、高度な一連の DNN テクノロジも含まれており、これらによって、車両は多様な物体や運転状況を認識することができる。

この洗練された AI ソフトウェアは、他の車両の位置の把握や車線区分線の読み取り、歩行者と自転車の検知、異なったタイプの信号とその色の識別、交通標識の認識、および複雑なシーンの把握が可能となる。

世界各国のHDマップを使った高精度な自己位置推定で道路上での自車両の位置を明らかにするのに加え、DRIVE AutoPilot は、「My Route」と呼ばれる、新しい個人向けのマッピング機能も装備。

この機能により、以前に走行した場所が記憶され、HD マップがない場合でも、自動運転の経路を作成することが可能となる。

車両内では、DRIVE IX インテリジェント エクスペリエンス ソフトウェアによる乗員のモニタリングにより、ドライバーが注意散漫な状態であること、あるいは眠気を催していることが検知された場合にはアラートが送られ、必要な場合には矯正措置がとられる。

このソフトウェアは、拡張現実のための新しい機能などで、インテリジェントなユーザー エクスペリエンスを生み出すためにも使用。車両が検知した周辺環境および予定されている経路が視覚的に表示されるため、システムに対する信頼が高まる。

車両内で次世代のユーザー エクスペリエンスを生み出すために、DRIVE IX の AI 機能を利用して、自然言語処理、視線検出あるいはジェスチャー認識を加速させることもできる。

業界のリーダー企業が採用

Continental では、Premium Assist と将来の自動化機能の橋渡しとなる、スケーラブルで、安価な自動運転アーキテクチャを開発。同社では、レーダー、ライダー、カメラおよび自動運転制御ユニット テクノロジのポートフォリオに NVIDIA DRIVE を活用している。

Continental の先進ドライバー支援システム担当ヘッドであるカール・ハウプト (Karl Haupt) 氏は、次のように話している。

「先進ドライバー支援システムによる、ドライビング エクスペリエンスは新たなレベルに達しようとしており、運転支援から自動運転への移行がシームレスに行えるようになっており、あらたな基準が定義されつつあります。運転は積極的な旅のようなものとなり、ドライバーは責任を持ちながらも、運転時の作業を減らし、監視とリラックスだけすればいいようになるでしょう」

ZF ProAIはNVIDIA DRIVE XavierプロセッサとDRIVEソフトウェアを活用した、独自のモジュール型ハードウェアのコンセプトとオープン ソフトウェア アーキテクチャを提供する。

ZF Advanced Engineeringの責任者でZF Zukunft Ventures GmbHのゼネラルマネージャーであるTorsten Gollewski氏は、次のようにコメントしている。

「私たちの目的は自動運転の分野で、可能な限り幅広い機能を提供することです。ZF ProAI製品ファミリーは、ソフトウェア アルゴリズムのカスタマイズされたインテグレーションに向けたオープンプラットフォームを提供し、従来の機能とAIアルゴリズム、またNVIDIA DRIVE上で実装しているソフトウェアをサポートします。」

NVIDIA DRIVE AutoPilot は、CES で公開され、1 月 8 日から 11 日まで、ラスベガス コンベンション センターのノース ホールにある、NVIDIA ブース 6306 でデモが行われる。

関連情報:https://www.nvidia.com/ja-jp/

構成/編集部

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