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2019.01.13

【海外で輝く人】世界を一周した夫婦がセブ島で旅人のための語学学校を設立

 フィリピンのセブ島に、卒業生からの紹介とリピート率が30%を超える人気語学学校がある。運営しているのは岡本琢磨・未幸夫妻。世界一周を経験した旅人だ。学校運営の経験がない日本人夫婦が、なぜセブ島で語学学校のオーナーとなったのか。学校設立までの道のりとその人気の秘密について、岡本未幸さんに話を聞いた。

冗談のような一言から始まった世界一周

 未幸が夫の琢磨と世界一周の旅に出たのは30歳の時だった。当時勤めていたオーダー家具の会社は典型的なブラック企業で、鬱になる同期も少なくなかった。ある日、「仕事辞めたい」と漏らすと、琢磨から返ってきたのは、慰めや叱咤の言葉ではなかった。「じゃあ世界一周に出よう!」突然の夫の提案に、未幸は躊躇することなく「行く!」と答えた。冗談とも取れるこの会話をきっかけに、二人は期間・行き先未定の世界一周の旅に出ることになった。

 二人は旅に必要な英語力をつけるため、まずフィリピンのセブ島にある語学学校に通うことにした。3ヶ月間の留学を終え、未幸はすっかりセブ島が気にいった。人は穏やかで優しく、「ここなら住める!」と感じていた。特別なものを感じていたのは、琢磨も同じだった。経営コンサルタントとしての経験から、「これはビジネスとしていける」と考えていたのだ。しかしこの時はお互いの気持ちを口に出すことはなく、セブ島を後にした。ペルー、インド、ウルグアイ、ボリビアなど20カ国近くを回った。旅を進めるにつれ、新たな発見や出会いがあった。お金と物の価値についての考え方も変わった。体調を崩したり、お金を盗られたこともあったが、この旅で辛いと感じる事はなかった。

 旅を始めて1年経った頃、二人はウユニ塩湖を訪れた。年に数回、環境が整った時にだけ現れる特別な景色を見るためだ。何とかそれを見たいと、10日ほど滞在し、その機会を待った。二人はその待ち時間を使って、5年後、10年後の未来について話し合うことにした。そこで琢磨が口にしたのは、「セブ島で旅人のための語学学校を開きたい」という思いだった。未幸は、世界一周に出ることになった時と同じように、「やろう!」と、躊躇することなく答えた。こうして二人の旅は終わりを迎えた。

やりがいと疲弊の間で

 二人は、再びフィリピンを訪れた。4カ月間マニラの語学学校に通いながら、学校設立に必要な申請や、先生の手配など、夢を実現するために動き回った。その後、セブ島の高級住宅街の住居1棟を借りて、2012年12月旅人のための英会話スクール「クロスロード」を設立した。

 初めて迎える留学生は、旅で知り合った友人だった。生徒は一人、フィリピン人の先生一人、スタッフは未幸と琢磨のみ。未幸が毎日ご飯を作り、みんなで食卓を囲む。生徒や先生と家族のように過ごす日々は楽しかった。その後、セブ留学の口コミサイトで学校の評判が広がり、生徒はどんどん増えていった。しかし、喜んでいる暇はなかった。生徒との距離感が近いあまり、問題があれば夜中でも生徒が訪ねてきた。第一子を妊娠中だった未幸は、大きいお腹を抱えて生徒のフォローや事務作業、空港への送迎などもこなした。24時間仕事スイッチは入りっぱなし、精神的に落ち着かない状態が続いた。出産後も状況は変わらなかった。当時、琢磨は海外就職支援のビジネス立ち上げの準備をしていたため、不在にすることも多かった。そんな時は、未幸が学校の業務を全てこなした。夜もゆっくり寝る時間はなく、夜泣きをする子供を抱きながら、立ったまま寝てしまいそうになることも多々あった。1棟だった学校は、この時8棟になっていた。忙しさと疲労で苛立ち、些細なことで琢磨ともぶつかるようになった。二人ともキャパオーバーだった。ついにスタッフを雇う決意をし、二人と同じように世界一周を経験した日本人夫婦がマネージャーとして働いてくれることになった。心強い仲間が増え、クロスロードはさらに成長していった。

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