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取引先に対して自分の立場を常に正当化しようとする社員の特徴

2019.01.09

 昨年を振り返り、特に印象に残った仕事上の相手を紹介したい。この3人は出版社に勤務する男性の編集者で、年齢は20代後半~40代前半。仕事のレベルはそれぞれの同世代の中では平均レベルだが、相当に変わった性格や気質でもある。

ひとことで言えば、自分の考えを絶対に変えないようとしないのだ。明らかに大きなミスでも、決して認めない。会社や上司、さらには外部委託の私などのせいにして、自分の立場を必死に正当化する。過ちを認めると、生きていけなくなると思い込んでいるほどに自分の考えをごり押しする。今回は、そんな会社員の特徴を紹介しよう。読者諸氏の職場にいないだろうか。

虚勢をはる

 通常、会社の業務でその人しか知り得ないようなことは、相当に少ないはずだ。大多数の会社は程度の違いはあれ、情報や意識の共有がはかられている。社員教育や研修も実施されている。ところが、このタイプは自分しか知らないと言わんばかりに熱く語る。少なくとも、同じ部署にいる人などは同レベルに把握しているのだ。それでもなおも、しつこいほどに繰り返し語る。それがいかに周囲から軽く見られているかも想像できない。反発を招いているのではないか、と自問自答することもしない。

 

 私は、このタイプの人と仕事の話をするとき、息苦しくなる。笑うことは失礼だろうからこらえるのだが、あまりにも当たり前のことを真剣に繰り返し、得意げになるから、吹き出したくなる。それほどに周りの社員たちと感覚が違うのだ。

相手のことは考えない

 このタイプは、相手のことを考えることがなかなかできない。考えていないからこそ、自分しか知らないと言わんばかりに熱く語る。考えたとしても、「自分にとってメリットがあるか否か」という視点からでしかない。相手の立場や置かれている状況、感情などに気を使うことがほとんどできない。

だが、決していわゆる「KY」(空気が読めない)ではない。実は、したたかで、狡猾なのだ。その場の雰囲気などに応じて、弱さを演じたり、被害者のポーズをとったりして、自分の考えや意見、論理を押し通す。ある意味で、タフ・ネゴシエーターなのだ。それが政治家や労働組合の役員ならば当然だろう。しかし、会社という組織の中で生きる会社員が、このようなごり押しをすれば本来は、ひんしゅくを買ったり、排除されたりする。

しかし、得てして社員数100人以下の小さな会社では、このタイプがあるところまでは出世が速い。なぜならば、小さな会社は新卒・中途ともに採用試験のハードルは低く、レベルが高い人が入社する可能性は低い。定着率は概して低い。つまり、ひんしゅくや反感を買うことはまずないのだ。しかも、上司のレベルも低い。大規模な人事異動も配置転換もなく、厳しい査定評価もない。こういう状況ならば、弱さを演じたり、被害者のポーズをとったりして、自分の考えや意見、論理を押し通したほうが勝つのだ。

つぶしまくる

 こういうタイプは、後輩や同僚、外部の委託先、取引先などをつぶしまくる傾向がある。本人にそのつもりはないのかもしれないが、周囲の社員などは嫌気がさして、ほぼ間違いなく離れていく。それも無理はない。このタイプは通常の会話はできるのだが、仕事などで利害関係が絡んだときは、本性をむき出しにする。とにかく、自分の考えや意見、論理を押し通す。自分が折れるとか、相手に譲る、折り合いをつけるという発想や意識がない。白か、黒か、という判断基準なのだ。

 そもそも、ビジネスならば、まずは、自分の考えなどが本当に正しいのか、理にかなっているのか、合理的であるのかなどを顧みないといけない。唯一絶対があるわけはないのだ。ところが、それがまずできない。そんな発想すらない。

しかも、いかに利潤を出すか、いかに効率的にするか、などのビジネスの思考がまるでできない。あるのは、自分の論理を押し通すことだけなのだ。そのゴールに最短距離でたどり着くためには、邪魔になるものを様々な手法や手段、知恵を使い、排除しようとする。その非情さを感じ取らせないようにするために、弱さを演じたり、被害者のポーズをとったりするのだ。このタイプは、仕事のレベルは高いとは言えないが、自分の考えには極端なまでに固執するタフ・ネゴシエーターなのだ。しかし、仕事のレベルは高くはない。そこに気の毒なものがある。

 以上は、このタイプの人たちの上司や周囲の社員から、私がじかに聞くことである。このレベルの人に売り言葉に買い言葉で接すると、損をするのはこちらになることがある。スルーするのが、賢いのだ。今回は、自信をもってそのようなことを言いたい。私は、徹底して視界から外し、関わらないようにした1年でもあった。

 

文/吉田典史

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