【スマート冷蔵庫】2025年には4兆円を超えるとの試算もあるスマートホーム市場。スマートホームとして住宅が販売されるというより、個々の家電製品がAIやIoTに対応し、スマートフォンやスマートスピーカーから操作できるようになっているのが、現在の状況だ。
2019年は利便性が実感しやすいスマートロックやペットの見守り製品に注目が集まりそう。またIoT対応の照明機器などは低価格化によって一気に普及が進みそうだ。さらに5Gの普及を前提とする、8Kや裸眼3Dテレビといった技術も実用化に向けて動き始めている。
キッチンが家事のハブに!
食材の管理やレシピの選定など、料理は情報量が求められる家事のひとつ。キッチン家電とIoTとの親和性は高く、すでに様々な製品が開発されている。中でも冷蔵庫は、ドアの表面積があるため、大きなディスプレイやスピーカーを搭載可能。今後、スマートホームのハブとしての役割を期待されている。
中身が見える大画面ディスプレイ
LG『SMART INSTAVIEW REFRIGERATOR』
透明になる大型ディスプレイを搭載。直接庫内を確認できるほか、庫内カメラの映像をスマホで見ることも可能。声でAmazonに注文することもできる。2017年に開発が発表されたコンセプトモデルで、実用化に向けた進展が期待されている。
シャープ『SJ-GX55E』オープン価格(実勢価格約30万円)
ドアに液晶ディスプレイを搭載し、食材の購入履歴から献立メニューの提案や買い忘れの通知などを表示する。スマートスピーカーからの献立検索にも対応。
取材・文/小口 覺